不況が続く昨今ですが、生きていく上でなくてはならない食の分野は、大きく景気に左右されることもなく、女性の経験や感性が活かせるのでは、とガイドが今、最も注目している分野です。そこで今回は、スイーツディプロマをはじめ、食のディプロマ検定を立ち上げたパティス・ガストロノミー協会理事長、鈴木博士先生(以下、鈴木先生)に、その背景などをお聞きするとともに、栄養士、保育士の資格を持ち、ころころお料理教室を主宰する、松下和代さん(以下、松下さん)に、食の資格について対談していただきました。

食の資格が増えているけれど……


パティス・ガストロノミー協会の鈴木先生
パティス・ガストロノミー協会理事長、鈴木博士先生

ガイド:女性にとって「食」は関心の高い分野。資格もここ数年で数も増え、また取得する人も増えています。ますます「食」は注目されていますね。

鈴木先生:食への関心が高まるのは、いいことです。ただ、それがテレビ番組などにあるように、食材比較だったり、美味しい店を知る、ということではなく、自分の味覚で感じてほしいし、表現してほしいと思います。

松下さん:特に母親は日々の食事に携わり、将来を担う子どもたちの体を作る意味でも、食にもっともっと関心をもってもいいのかな、と感じることがあります。

ガイド:食の分野には、調理師、パティシエといった調理の分野、栄養士など栄養の分野といった資格が主にあるわけですが、他にもフードコーディネーターや食育インストラクター、野菜ソムリエなど食の資格もここ数年で急激に増えました。

鈴木先生:直接、命につながる仕事だから、その社会的役割は大きいよね。でも、調理師や栄養士といった食に携わる仕事は社会的な地位は高いとはいえない。

ガイド:それはなぜでしょう?

松下さん:食べることがあまりにも日常すぎるのかもしれません。私は日常生活で食事が餌のようになっている事態を変えていけたら、と思います。そのためには母親の愛情をひと手間加えること、それで食事という場が変わると思います。

鈴木先生:食は命につながるもの。だからこそ、食に携わる仕事をする人々の社会的地位をしっかり固めたい、という思いもあって、検定という仕組みを立ち上げました。

スイーツやパン、好きなところからチャレンジしてみる


ガイド:検定を立ち上げるにあたって、工夫されたことはありますか?

鈴木先生:食の分野は非常に広い。興味があったとしてもどこから入ったらいいのだろう?と思ったときに、例えばパンやスイーツといった興味のあるところから入っていただきます。それでスイーツディプロマ、パンディプロマといった検定を設けました。

そして、スイーツやパンを追求していくと、つながっていくことに自ずと気づいてもらえると思います。当然ですが、食事はパンだけ、スイーツだけでは成り立ちません。そこで、スイーツ、パンといったそれぞれの分野でディプロマを取得していただき、その集大成として、ガストロノミストをめざしてほしい、という仕組みです。

また、なぜその食材なのか?その国によって、また地域によって文化や歴史によるところが大きいから、そういった背景についてもしっかり身につけていただきます。

ガイド:歴史が好きな人にとっても、面白そうですね。