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注目の「和」の師範資格!草月流いけばな(2ページ目)

今、女性が長く働ける資格として「和」の師範資格に注目!今回は華道、いけばなの先生になるための資格について紹介します。実際に「草月流いけばな」の授業を体験させていただくことにしました。

執筆者:All About 編集部

未経験でも安心!体験レッスン

花を選ぶガイド
ガイドも体験レッスンに参加。まずはいける花を選びます
東京青山にある草月会館。一歩入ると彫刻家イサムノグチ氏による石庭「天国」に圧倒されます。草月会館で行われている本部家元教室は週2回、午前/午後/夜間のクラスのうち、都合の良いときに、月3回受講し、受講印をもらいます。予約や欠席の連絡が不要なので気軽に取り組めます。体験レッスンは3,150円(花材費込・要予約)で授業のある日ならいつでも体験することができます。

また、本部家元教室の講師は家元をはじめ7名。毎回講師が異なるため、さまざまな作風、デモストレーションなどを見ることができるのも勉強になるそう。今回体験させていただいたのは平日午後のクラスで、講師は海外でも活躍する竹中麗湖先生。20代から60代を中心に幅広い年齢層の女性が課題に取り組んでいます。

いけばな
授業の最後には先生の講評の時間があります
授業は様々なレベルの人が一斉に学ぶスタイルで、まず、テキストに沿って自分の課題に取り組みます。いける時間は約1時間程度、その後、講師のデモストレーション、各々の課題への講師の講評、そして総評という流れで行われ、約2時間の授業内容となっています。

これだけ多くの生徒さんがいて先生に見てもらえるのかしら?と思いましたが、実際に授業を体験させていただき、講師のほか、技術講師、助手が数名いて、そのきめ細やかなサポートに安心しました。

技術講師や助手の方は「このような作品にしたいが、どのようにしたらよいか」といった制作上の技術面はもちろん、花材や花器に関する疑問、昇格試験を受けたいといった事務的なことまで様々なことに応えてくれます。

無心となる貴重な時間

鋏の使い方
教わったとおりに鋏を動かしてみます
体験レッスンでは、テキストの一番最初にある「基本立真型・盛花」にチャレンジ。全く未経験の私を花材選びから課題制作まで、技術講師の坂口先生がサポートしてくださいました。

最初にテキストにある基本の花型図を頭にイメージし、教室前の花屋さんで花材を選びます。季節のものから個性的なものまで色とりどりの花材に迷うばかり。課題制作上の技術的な面でアドバイスをしてくださいますが、自分の感性で選んでよいのですよ、という自由さも。そして緑があざやかな岩南天と太陽のようなオレンジのバラに決めました。

いけばなを活けるガイド
お手本に沿って活けていきます
まずはお手本を見せていただき、それを一旦はずして次に自分でいけてみます。このとき花鋏の使い方や剣山を隠すこと、お花の向きなどポイントも教えてくれるので、安心です。お手本のとおりに全く同じでなくて良いのですよ、自分の思うようにいけてみてください、とのこと。とはいえ、思うようにはいきません。その後、アドバイスをいただきながら、何とか完成。いけることだけに集中し、無心になれる時間は貴重でした。

お手本のとおりでなくて良い、という自由さは、むしろ表現していく難しさを感じました。2~3ヵ月もすれば自分の思いとおりにいけることができるとか。その手ごたえが感じられるのが嬉しく、皆さん教室へ通うのだそう。2冊のテキストで4課程を修了するのに約2年。そして、そこから師範として指導者への道が開けます。

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