資格取得にもグローバル化の波
海外で働くために役立つ資格とは?
海外で現地就職をめざす人が増えている
ガイド:ここ最近、海外の資格取得事情の変化について教えてください。天野さん:留学の目的が、語学だけでなく+αをめざす人が増えています。とくに東日本大震災以降は海外で資格を取得し現地で就職したり、永住権の取得をめざす人が増えました。
ガイド:資格を取得すると就職しやすい、ということはありますか?
天野さん:そうですね、やはり語学力と専門的な知識を学んだという証明になりますので有利です。
ガイド:どのようなプログラムが人気ですか?
天野さん:本気で海外で働きたいと考える人には、語学の習得をしながら資格も取得し、その後、インターンシップという方法が人気です。インターンシップが人気なのは、実務経験ができるうえに、費用を抑えられる場合もあるからでしょう。海外での実務経験は帰国後も就職に有利です。また、看護師のように資格によっては永住権取得も可能になるプログラムも人気です。今後はホスピタリティなどを学ぶプログラムも人気になりそうです。
ガイド:数あるプログラムから、最適なプログラムを選ぶコツを教えてください。
天野さん:留学エージェント(留学手配会社)を利用するといいでしょう。1社だけで決めてしまう人も多いのですが、各社それぞれの特徴や強み、サービスの違いがあるので、2~3社に相談して比較検討することが大事です。就職をめざすなら、就職までサポートしてくれる留学エージェントなのか、といったことも確認すると良いでしょう。
大事なのは十分な準備と、資格取得後のキャリアプラン
ガイド:海外で資格取得を考えたとき、大事なことは何ですか?天野さん:十分な準備と資格取得後のキャリアプランを考えておくことです。
ガイド:十分な準備というのは、具体的にどのようなことが必要ですか。
天野さん:情報収集と語学力です。情報収集はネットだけでなく、留学エージェント数社に現地の情報を聞いてみるといいでしょう。ネットではブログのように個人の意見に偏りがちですが、留学エージェントは中立かつ最新情報をもっています。
専門留学希望者の中には語学習得するための期間を見落とす方も多くいらっしゃいます。資格を取得するにも語学力がなくては、学べません。現地で語学研修を受ける期間もプラスして考えたほうがいいです。例えば、1年で看護師資格を取得できるプログラムがありますが、相応の語学力をもってなければ、プラス3~6ヵ月間の語学研修を見込んだほうがいいでしょう。語学力がないために、ついていけなくて挫折することになりかねません。国内でも英会話レッスンを受けるなど、語学力を高めることで現地でやりたいことに最大限時間を使える環境を作ることをオススメします。
ガイド:語学力をしめす検定や資格はありますか?
天野さん:国内ではTOEICが主流ですが、海外留学の場合はTOEFLやILETSが一般的です。
ガイド:資格取得後のキャリアプランを考えておく、というのも大事ですね。
天野さん:そうですね。現地で就職したいのか、帰国して海外で学んだスキルを活かしたいのか…というように。なかには、ボランティアで社会貢献したいという人もいます。
海外の資格事情も国内と同じように、国家資格もあれば、学校が認定するような資格もあります。また児童英語講師の資格のように、国内の資格を海外で取得できるプログラムもあります。自分にとって、どの国で何を学ぶのか、学んだことをどのように活かしていきたいのかを十分に考えることが大切です。
ガイド:ご協力ありがとうございました。
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