カフェを開きたい…それには必要不可欠な資格があります。 |
第1回 女性にも取り組みやすいガテン系国家資格
第2回 女性限定の資格「助産師」
終盤にきて、具体的な資格名が登場するようになりました。今回は第9話から食品衛生責任者と調理師をご紹介します。食品会社が舞台である以上、「食」に関連する資格は登場するとは思っていましたが、意外にも現実的な資格の登場です。まずは簡単に説明しましょう。
食品衛生責任者と調理師
飲食店を開業する際に必要なのは食品衛生責任者資格であり、この資格は各都道府県の衛生局等あるいは保健所で、例えば東京の場合(社)東京都食品衛生協会による講習会を受講することで資格を得ることができます。調理師とは、調理師の名称を用いて調理の仕事ができる者として、都道府県知事の免許を受けた者をいいます。料理人として働くのに必ずしも調理師の資格は必要ありません。調理師資格を得ることで、申請すれば食品衛生責任者資格を得ることができます。例えば「将来、カフェを開きたい!」と思った時に必要な資格は、食品衛生責任者資格なのです。
合格率100%!食品衛生責任者資格
食品の製造販売、飲食店など、およそ食品に関わる事業を行う場合、衛生の自主管理を目的に、営業許可とともに必ず必要な資格が食品衛生責任者。営業者は営業許可施設ごとに食品衛生責任者を設置することが義務づけられています。この資格は、養成講習会を受ければ取得できます。講習の内容は、衛生法規、公衆衛生学、食品衛生学で計6時間の講義を1日で行います。各都道府県によってスケジュールは異なりますが、東京都の場合、1ヶ月に十数回行われています。
受講者の条件は、各都道府県によって違いますが、概ね17歳以上で高校生でなければ誰でも講習会には参加できます。どの都道府県で受講しても、講習時間・内容・資格は同一です。受講料は10,000円(教材費含む)と、こちらもほぼ同一です。
なお、下記の資格を持つ場合は自動的に取得できます。
医師、歯科医師、薬剤師、獣医師等
栄養士、管理栄養士
調理師
船舶料理士
ふぐ調理師
製菓衛生師
食鳥処理衛生管理者
食品衛生管理者
食品衛生指導員もしくはその経験者
食品衛生監視員
食品に携わる人以外にも将来のために取得する人も増えている傾向にあるようです。しかしながら、試験制度の変更等は現時点では予定されていませんので、飲食店を開業する際など営業許可を申請する際に受講して取得すれば十分かと思います。
ちなみに、資格更新は営業許可の有効期限によって、その更新時にこの資格の更新も必要ですが、2,000円程度と数時間の講習で更新できます。
「調理師」も無試験で取得可能な資格です!次ページへ