最後は、ピュズラのヌーヴォー
Tue Boeuf |
一口飲んでみます。 ……。 匂いも味も朝鮮人参ですな…。おいしい土の味もします。
何なんだ、これは。
なんだか骨髄を揺さぶられます。
おいしい!と言って良いのでしょうか? 迷います。なにせ「朝鮮人参」ですから…。
しかし不思議なことにみんな、「なんだか不思議な味だけどおいしいねぇ」と言って、スイスイ飲みます。そう、まったく不味いワインじゃありません。後を引きます。しかし褒め言葉がうまく見つかりません。しかし、すごいワインだと思いますよ。残りを取っておいて、あと一週間ぐらい、味の変化を見ていこうと思います。
こんなおつまみを用意しました
まずは黒豚のソーセージこれは自分で作ったのではなく、既製品です(^^ゞ。
その付け合せには、こちら。
ドライフルーツと松の実のコンポート
ただ煮るだけでできあがりです |
私の持論なのですが、プルーンにはボジョレー・ヌーヴォーこそを合わせるのがいいですよ。御存知のようにプルーンは特に女性の体で欠乏しがちな鉄分がとても豊富です。しかしこの鉄分摂取の大敵がタンニンです。紅茶などに多いですが、鉄とタンニンを同時に採ると、お互いが反応してしまい、体内に摂取できなくなってしまいます。
そうです、赤ワインもタンニン含まれていますよね。しかしボジョレー・ヌーヴォにはほとんどタンニンが含まれていないのです。だからボジョレー・ヌーヴォーを飲むときは、プルーンを使った料理を作れば健康にも良い。プルーンを煮るのにも余ったボジョレー・ヌーヴォを使えば、鉄分は変化しないですむ、というわけですね。
さて、もうひとつ作ったのが、豚モモ肉とリンゴとジャガイモのオーブン焼き ローズマリー風味です。このあっさりした豚モモ肉やリンゴの甘みがヌーヴォーに合いました
写真をクリックすると作り方にジャンプします |
おまけ
実は、ビオディナミではない普通のヌーヴォーの一本用意してありました(冒頭の写真に載っています)。これも昔ながらの味わいでヌーヴォーとしてとても完成度の高いものだったのですが、まったく人気がなく、全然ワインが減りませんでした。自然派と飲み比べてしまうと、どしても強い雑味を感じてしまうのですね。試飲会のあと、あとでこのヌーヴォーを一人で飲んでみたのですが、華やかでとてもよくできた、ボジョレーらしいおいしいヌーヴォーだ思ったのですが…。
一緒に試飲した人が、野菜や米は全部自分の畑で自給、それもすべて無農薬で作っている人や化学物質過敏症の人だったので、普通のヌーヴォーには相当ハンデがあったのかもしれませんね…。
以上、ボジョレー・ヌーヴォー飲み比べレポートでした。
2004年ボジョレー・ヌーヴォ事情