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解禁!2004年ボジョレーヌーヴォーのお味は? ボジョレー・ヌーヴォ試飲レポ

今年話題のヌーヴォたちを早速試飲してみました。ボジョレー・ヌーヴォーに合う簡単な料理レシピもご紹介しています。おいしかったボージョレ・ヌーヴォーはコレ!

土屋 敦

執筆者:土屋 敦

男の料理ガイド

ボジョレー・ヌーヴォー
本日開けた4本
ついにボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。解禁日当日午前中に飲み終えてこの記事を書いているなんて、私はなんて仕事熱心なんでしょう! 半ヨパライ気味でしょうか…

さて、 2004年ボジョレー・ヌーヴォ事情という記事で、今年のボジョレー・ヌーヴォー、特に自然派ヌーヴォーについて御紹介しましたが、本日、早速それらのワインを試飲しましたので、その報告です。

 6人で集まったのですが、皆ワインには詳しくない、ヘンな知識が頭にこびりついていない素直な感覚の人たち。何の説明もせず、ブラインドで飲んでもらい、どれがおいしいか、決めていただきました。

 肝心のボジョレーと一緒に食べた料理については、最後に紹介しています。

 また、それぞれのワインの解説は、こちらにも書いてあります。

まずは、ジャン・フォワイヤールから…

キュベJ
Jean foillard
まずは、「ボジョレーの四天王」の一人といわれているジャン・フォワイヤールのヌーヴォ、「ボジョレー・ヌーヴォ キュベJ」です。
優れたインポーターで、「ドメーヌ・デ・ボワ・ルキャ」という蔵を持つ醸造家でもある新井順子さんが醸造過程からかかわったといういわば“特別醸造”ワインです。

気になる味ですが…  色も味も、大変美しい!。超美人さんです。それも、外見が華やかなだけでなく、落ち着いていて芯のある、中身の詰まった感じ、とても端正で透明感があります(こんな表現じゃワインアドバイザーにもソムリエにもなれませんな…)。ブドウの奥の方にある味がしっかり出ていて、チャラチャラと色香を振りまく感じじゃないので良いです。

ボジョレー・ヌーヴォーらしく、そしてそこらのヌーヴォーには絶対不可能な味。ほんと、ボジョレー・ヌーヴォーってこんなにおいしいものだったっけ? という感じです。

常識越えのシャソルネーのヌーヴォ

フレデリック・コサール ウサギのエチケット
Les Lapins Monopole Frederic cossard lapinsはウサギの意味ウサギのエチケット


シャソルネーは1996年にできた新しいドメーヌ。経営者のフレデリック・コサールがボジョレー地区で、無農薬で育てられた樹齢100年のブドウの植わる単一畑を見つけ、そのブドウで、今年初めてヌーヴォを作りました。
それがシャソルネーのボジョレー ヴィラージュ プリムール です。

とても期待していたのですが、いい意味で期待を裏切り、驚きのワインに仕上がってきました。

色は…濁ってます(笑)。まずここが常識はずれですね。一口目、なんだかおいし~い純米酒の新酒の生にごり酒を思い出します。あくまで印象であって味が近いわけではないのですが。
凝縮感、コク、ブドウそのものの深い味、これ、うまいですよ。本当にうまい。時が経つほどにうまい。
ちなみに、皆の意見でもこのワインが第一位でした。というか、これがみるみる減っていきます。一口目の印象はフォワイヤールの方が良いですが、これは、あとを引く味。ちなみにフォワイヤールが第二位です。


ボジョレー・ヌーヴォーをバカにしている人もこれを飲んだら価値観が変わるでしょうね。新酒ならではの、なんだか「喜びにあふれたような」味でありながら、ごく普通に、ワインとしてただ、うまい。「うまい」とか、「ああ、うめぇ」という表現がピッタリですね。決してフォワイヤールのような「美人さん」じゃありませんが。


>次ページはピュズラのヌーヴォーと、当日ヌーヴォーに合わせた料理の紹介です
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