もうすぐ9月。まだまだ暑いですね。
でも山や高原には、もうススキの穂がではじめています。
こんな時期にオススメなのが、天空に近い山の癒しスポット。
天空に近い山というと、登山? 装備がたいへん、体力がない。と敬遠する人もいますが、そこは癒しの旅。車、ロープウェイ、リフトなど、楽々に行けて、かつ湯量豊かな温泉もある、ガイドが大好きなスポットをご紹介します。
第2弾は草津温泉から2000m級の山が連なる白根山、渋峠-横手山をめぐるルート。
マイカーやバスで天空を走破するめちゃめちゃ景色のいいルートです。
11月3日まではバスもあるので、誰でも初秋から晩秋まで楽しめますよ。
神秘の白根山湯釜と湿原散策
♪夏でも寒い~と草津節に歌われる草津温泉。標高1400mの高原に位置するため、真夏でも30度を超すことはめったになく、平均気温は20度前後と、最高の避暑地です。温泉まんじゅうを食べながらの草津の街並み散策も楽しいですが、一番のオススメは白根山湯釜をめぐる天空散策。
白根山の山頂(2160m)にある湯釜は、直径300m、水深30m。
草津白根道路(292号線)沿いのバス停レストハウス前から続くなだらかな稜線は、子供からお年寄りまでが歩ける楽々コース。10分ほど登ると、白根山の頂上にして象徴でもある湯釜に到着。荒涼とした山肌の色あいとの対比もすばらしい湯釜周辺は、風の音だけが聞こえる静かな、そして神々しい雰囲気に包まれています。
湖面の神秘的なエメラルドグリーンは息を呑むほどの美しさ。
周囲の山々も見晴らせて、開放感抜群です。
この湖、実はphが1前後と世界で最も酸性度の高い湖。やや生ぬるい温度で、温泉湖ともいえます。残念ながら、この強い酸性度のため、湖面近くまでは近寄れません。ただ、周囲を吹く風の爽やかさと、荒々しい自然の景観は、ほかでは見られないもの。
感動は大きいですよ。
また国道を挟んだ反対側には弓池と湿原があり、30分ほどでめぐれる木道が整備されているので、こちらもぜひ散策してみてください。
静かな湿原の気配に、思わず癒されてしまいます。
ガイドが訪れた7月にはワタスゲがきれいでしたが、9月にはワレモコウなど、秋の高原、湿原の秋の花に彩られます。
湯釜の荒涼とした景観とは違った、やさしい繊細な自然を楽しめますよ。
次ページでは白根山レストハウス前からバスも出ている長野県との県境にして、国道日本最高点でもある渋峠-横手山へ。
リフトで上る山頂にはおいしいパン屋さんもあるんです!