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インテル元会長、傳田信行氏、日本を語る!

インテル・ジャパンの創業時、第1号社員となり会長までも務められた、傳田氏が、国際経営者協会主催のいま(IMA)塾で、日本の今と国際ビジネスについて語られました!

竹村 和浩

執筆者:竹村 和浩

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* 傳田 信行氏 *Profile:
傳田アソシエイツ株式会社
代表取締役社長
元インテル株式会社 会長、現 傳田アソシエイツ株式会社 代表取締役社長。

1971年インテル日本法人(インテルコーポレーション日本支社)入社、1976年インテルジャパン株式会社が設立、インテルジャパンの社員第一号となる。
1993年アメリカ本社副社長に就任し兼務となる。
1997年、インテル株式会社代表取締役社長に就任。
2001年3月代表取締役会長を退任。
2001年7月傳田アソシエイツ株式会社設立、代表取締役に就任。

30年に及ぶインテルでの経験をもとにベンチャー育成及び投資、コンサルティング活動、また学生や企業幹部に向けて「ビジネスの起こし方」、「人生の生き方」、「リーダーシップ」、「インテルの経営手法」といった講義・ビジネスセミナーも多数行い、現在に至る。

傳田 信行 ブログ
「一身で二生を経る」


元インテル会長、傳田氏が語る日本のこれから


2月19日(金)に富士通築地クラブで、国際経営者協会主催、『いま(IMA)塾』が開催されました。今回で、4回目を迎える「いま塾」では、国際経営者がその本音を場として注目を集めています。第4回は、インテル会長を務めれた傳田信行氏が、登場。氏自身の経営への思いと、日本の現状さらには、これからの日本の若い人たちへの問題提起がなされました。

危機に立つ日本

政権交代を終えて、日本は新たな局面に立っています。ただ、日本を取り巻く環境は非常に厳しいと言わざるを得ません。スピードがとにかく遅い、今、私は、技術ベンチャー企業の支援をしていますが、日本のベンチャーキャピタルが、十分に機能していないと感じます。わずか2年でリターンを得るというのは、そもそもベンチャー企業と言わないのではないかと思うのです。

私が、インテルで培った考え方の一つに戦略的な思考というものがあります。インテルでは、"Bad strategy is better than No strategy."という言葉がありまして、新しい技術や、アイディアについては、よくありがちな、出来ない理由や、欠点を探すのではなく、これを使って何ができるかを新しく発想していくことをまず、します。これが、インテル社とほかの企業との大きな発想の違いではないか、と考えています。

一つの新しい技術から、まさに戦略的に発想展開していくわけです。

日本の弱みと克服法

これは日本人だけの特性ではないかも知れませんが、やはり組織になると意思決定のスピードが落ちてしまうという点があると思います。ただし、この厳しい環境にあっても、私は、日本人の個人の一人ひとりの持つレベルというのは、おそらく世界一だと感じています。この能力をいかに生かしていくかということが、今の日本、そして私たち経営者に課された使命であろうと考えます。

個人として、たくましく生きる人材を育てることが何より急務だと考えています。

個人としてたくましく生きるというのは、たとえば、私自身生き方として、周りが右を向いていたら、必ず左を向く、ということをしてきました。周りのみんなが右を向いているのですから、同然、左を向いたときには、誰もいないわけです。(笑)誰もいなければ、「やった!」と感じる。これで勝てる!と思うわけです。

これからは、たくましく自分の信じた道を突き進んでいける人材が必要だと感じています。


次に、これからの日本の可能性についてです!
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