成功の転機に「技術統合」あり!
日本の「技術」と「ものづくり」にもっと自信を持とう! |
第1の技術統合
金型とプレスの技術統合
第2の技術統合
ジッポライターケースと携帯電池ケースという新旧技術の統合
第3の技術統合
製品の納品だけでなく、製作機械プラントも同時に製作するという製品+自動機械プラントの技術統合
第4の技術統合
問題解決という人助けから、町工場と大企業のコラボレーションという中小の技術と大企業の技術の統合
第5の技術統合
娘婿の入社による、深絞りというアナログとデジタルの技術統合
これら、5つの転機に、何がしかの技術の統合、融合が見られるのが特徴であると思われます。金型だけを守っていたら、今の岡野社長はいらっしゃらなかった。それがプレス技術を持つことで、飛躍的に伸びていく。その後の場面でも、様々な形の技術統合を見て取ることができます。
これから、世界標準を制す企業が、グローバル企業として生き残っていくという工業のグローバル化時代にあって、国内企業が、一社だけの孤軍奮闘では、もはや生き残れない時代にあると言えます。しかし、岡野社長も冒頭述べておられたように、今の日本には、世界一の最先端科学技術が、山のように散在している状態です。もし、技術を流出させる、安易な海外提携に走らず、国内の技術統合を進めれば、それだけを持って、世界標準を確立することは、決して不可能ではないと思えます。
さらに、ガイドなりに、岡野社長の成功を支えた要素を分析すると、下記の3つの要素に集約されているように思われます。
岡野社長の成功の3要素
1.独自性(人と違ったことをやる!)
2.先見性(常に5年先を読む)
3.リスク・テイキング(挑戦し続ける)
常に挑戦し続ける、そして決してあきらめない。
私には、岡野社長が決して特別な人のようには、見えませんでした。人と違ったことをやり続けるという勇気と、少し先の未来を見る目、さらには、成功するまで決してあきらめない。不可能にこそ敢えて挑戦し続ける、その心意気と生きる姿勢、そして下町ならではの義理と人情を大切にする心、そこにこそ、社長の成功の秘密が隠されているように思えました。
「日本はもっと自信を持ったらいい」そういってくださった岡野社長の力強い笑顔がとても印象的なインタビューでした。