英語の小説を無料で読む方法

世界最初の印刷物 グーテンベルグ聖書

著作権の切れた本を無料で公開しているサイトとして、日本では『青空文庫』が有名ですが、同じような目的のサイトが海外にもあります。代表的なものの1つが『プロジェクト・グーテンベルグ(Project Gutenberg)』です。

グーテンベルグは、ルネサンス期に活版印刷を実用化して世界で初めて聖書を印刷したドイツ人。その名を冠したプロジェクト・グーテンベルグは、今では2万冊以上の書籍を公開し、毎月200万件以上のダウンロード数を誇る無料電子図書館です。

数多くの文豪、有名人の著作が公開されています。たとえば、シェークスピア、マーク・トウェイン、コナン・ドイル、アガサ・クリスティーなど、日本でもおなじみの作家の作品が数多く公開されています。

また作家以外にも、レオナルド・ダ・ヴィンチ、アインシュタイン、ダーウィンなどの著作も収蔵されています。さらに文章だけでなく、挿絵も見ることができます。ピーターラビットで有名なベアトリクス・ポッターの作品や、不思議の国のアリスでおなじみのルイス・キャロルの作品などは、ぜひ挿絵とともに楽しみたいものです。
 

英文を楽しむ

以前の記事『洋書を読んで英会話力アップ!』で、英文の読み書きが会話力にもつながるという話でした。また、インターネット時代の英語を楽しむ上で、会話力よりも読み書き力の重要性が圧倒的に高まっていると思います。海外のホームページの多くは英語ページが用意されており、日本語という狭い枠から飛び出すと、その先には英語をベースとしたウェブ文化がはるかかなたにまで広がっています。

そうした英語ウェブ文化が凝縮したサイトの1つが、このプロジェクト・グーテンベルグです。なんといっても無料ですから、これを利用しない手はありません。
 

無料の英語小説・本の探し方

まずはお目当ての作品あるいは著者を、トップページ画面左の検索窓から探しましょう。もちろんその場合、作品名や著者名のスペルを知らなければなりませんが、好きな検索サイトでカタカナを使って検索すれば、たいてい見つけ出すことができます。

読みたい作品が見つかると、その作品を読むためのフォーマット(Format)の一覧が表示されます。フォーマットにはいくつかの種類があり、テキスト(Plain text)を選ぶと、活字の羅列となります。通常の小説であればこれでも構わないのですが、作品によってはHTML形式で提供されているものもあります。HTML形式であれば挿絵も見ることができるので、選べるのであればHTML形式を選択しましょう。

なお、Compression(圧縮)の欄にnoneとzipとあるのは、圧縮されていないためにそのままの状態で読むことができるもの、あるいはダウンロード時間を節約するためにzipで圧縮しているもの、をそれぞれ表しています。

フォーマットや圧縮の有無が決まれば、あとはDownload Linksにあるmain siteあるいはmirror siteからダウンロードすればOK。main siteあるいはmirror siteを単にクリックすればそのままブラウザ画面に表示されますし、あるいは右クリックで「対象をファイルに保存」を選べば、テキストファイルやHTMLファイルを自分のPCにダウンロードすることができます。
 

英語の小説は、ヒアリングの勉強もできる

いくつかの作品には、スピーカーの印がついています。これは、朗読を聴くことができるという意味です。ボランティアに支えられているプロジェクト・グーテンベルグなので、プロの朗読とはいきませんが、ネイティブの朗読を無料で聴くことができるのは、嬉しい限りです(ただし一部はコンピュータによる合成音声)。

ちなみにほとんどの音声ファイルはmp3フォーマットで用意されていますので、たいていの場合、特別なソフトをインストールすることなく再生できると思います。

以前の記事『お気に入りの本を朗読で聞こう!』で、ネイティブの発音をじっくり聞くには、自分の好きな本の朗読を聞くとよいという話をしました。そのときには市販の朗読CDを念頭においていましたが、プロジェクト・グーテンベルグにあるような朗読音声ファイルなら、なんといっても無料ですから、試しに聞いてみても何の損もありません。
 

英語の小説を無料で読むなら、著作権には気を付けて

プロジェクト・グーテンベルグには、著作権の切れた作品だけでなく、作者が好意で同サイトに公開を許可している作品も含まれています。そのような作品は、私たちが読むことはできますが、2次利用することは許されていません。無用なトラブルを避けるためにも、作品はすべて個人利用のみを目的としてダウンロードしましょう。

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