金融のプロ認定します!金融庁が新資格「金融士」創設へ
金融業界を幅広くカバーする新資格「金融士(仮)」の構想を打ち出したのは、金融庁「金融専門人材に関する研究会」。この研究会では、金融システムを担う専門人材に必要とされる知識及び資質についての幅広い議論が行われ、資格要件や実務経験、継続教育のあり方、資格のグローバル化などが検討されてきました。
同研究会が4月30日に発表した「金融専門人材について(基本的なコンセプト)」によれば、現時点での資格制度のイメージは下記のとおりです。
《「金融士」資格イメージ》
・大学等の単位取得や弁護士、公認会計士などの資格保有により受験資格獲得
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・資格試験は基礎科目(法律、財務会計、コーポレートファイナンスなど)と専門科目(金融法務、リスク管理、財務諸表分析など)を実施
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・数年間の実務経験(事前または事後)
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・「金融士(仮)」の資格を取得
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・資格維持のための継続教育
(以上「金融専門人材について(基本的なコンセプト)」より抜粋)
6月6日まで一般からの意見を募集した上で、具体的な計画に着手、早ければ平成22年度にも、初の資格ホルダーが誕生する見込みです。
金融業界というと、最近ニーズ急上昇中の証券外務員試験やファイナンシャルプランナー、民間資格ながら金融機関の研修の一部として導入されることの多い銀行業務検定など、比較的資格が「モノ」を言う業界のひとつ。
その金融業界全体に通用する横断的資格が誕生するとなれば注目は必至、新資格の「効果」にも俄然期待が高まりそうです。
※参考リンク
金融庁:金融専門人材に関する研究会「金融専門人材について (基本的なコンセプト)」の公表について
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