「初級シスアド」ってどんな資格?
「初級シスアド」は、経済産業省管轄の国家試験「情報処理技術者試験」の試験区分のひとつ。というと、ITエンジニア向けの資格なの??と思いがちですが、さにあらず。そもそも「情報処理技術者試験」とは、情報システムを構築・運用する「技術者」から、情報システムを利用する「エンドユーザ(利用者)」まで、ITに関係するすべての人を対象とした試験。中でも「初級シスアド」は、エンドユーザ向けのスキル評価に重点が置かれており、利用者の立場からの知識・スキルや、部門内・グループ内の情報化を推進するための知識・スキルを問う内容。日常的なITスキルを証明したい、高めたいというビジネスパーソンにはぴったりの試験と言えます。
その他、「情報処理技術者試験」には、エンドユーザとして更に上を目指したいという人向けに、上級資格「上級システムアドミニストレータ試験」、また、基礎資格的な「基本情報技術者試験」をはじめとする、エンジニア向け各試験が実施されており、現在「初級シスアド」をあわせて、全部で14区分となっています。「初級シスアド」は、いわばこれらの「入り口」的な試験。平成11年からは、年2回の実施となり、益々人気を得ています。
以下、試験概要です。
■初級システムアドミニストレータ試験
試験概要 | 【午前(150分)】 多肢選択式:システムアドミニストレータカリキュラムに対応した、基本的知識・技術を問う問題が80問 【午後(150分)】 多肢選択式:4問(基礎能力)、3問(応用能力) 1.体系的な知識や基礎能力を問う問題 2.業務事例を与え、企業組織の機能や業務の流れを問う問題 3.表計算・データーベースソフトなどのパッケージソフトを操作できる能力を問う問題 4.表計算・データーベースソフトなどのパッケージソフトを業務の中でいかに活用するかを問う問題 ※国又は独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)において認定講座を修了し、且つ当該講座の修了認定日から1年以内の免除希望者には、午前試験が免除される |
受験資格 | 特になし |
受験料 | 5,100円 |
実施会場 | 全国主要都市 |
試験日 | 年2回(春期:1月中旬から約1か月、秋期:7月中旬から約1か月) |
公式サイト:
情報処理技術者試験センター:初級システムアドミニストレータ試験
受験予定の方は、必ずこちらをチェックしてください。
1. 対象者像
利用者側において、情報技術に関する一定の知識・技能をもち、部門内又はグループ内の情報化を利用者の立場から推進する者
2.役割と業務
利用者側において情報技術に関する一定の知識・技能をもつ者であり、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するために、次の役割を果たす。
(1) 現状業務における問題点を把握し、情報技術を活用してその解決を図る。
(2) 必要とする情報システムの一部構築とその支援を行う。
(3) 情報システムの提供者側に対する利用者の意見や要望を提起する。
(4) 情報システムの運用環境とシステム利用環境を整備する。
3.期待する技術水準
利用者側において、担当する業務の情報化を利用者の立場から推進するため、次の知識・技能が要求される。
(1) 仕事の進め方を把握し改善策を考えるためのシステム思考能力、それを支えるDFD、ワークフローなどの手法やコンピュータの活用法に関する知識をもつ。
(2) 情報システムの開発・利用について、ヒューマンインタフェース設計、テスト及びシステム運用に関する知識・技能をもつ。
(3) パソコンやネットワークに関する基礎知識をもつ。
(4) 業務において表計算ソフトやデータベースソフトなどのツールを操作・活用できる。
(5) パソコン導入・運用・管理における実務的な知識・技能をもつ。
(6) パソコンの様々な使い方やパソコン利用環境・オフィス環境に関する知識をもつ。
(7) 情報化推進のための話し方・文書の書き方・ビジュアル表現方法に関する知識をもつ。
(以上、すべて公式サイトより引用)
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