職種別「求められる社会人基礎力」は?

今回の調査では、職種ごとに「求められる能力」の違いについても明らかになりました。概要は以下のとおりです。

■事務・管理系(人事、労務、経理、財務、法務、特許、物流、貿易事務、海外事務、一般事務等)
「考え抜く力」「課題発見力」「計画力」「規律性」「チームで働く力」

■企画系(広報、宣伝、商品開発、マーケティング、調査研究、経営企画等)
「考え抜く力」「前に踏み出す力」「創造力」「主体性」「課題発見力」

■営業系(顧客開拓、営業推進、販売促進等)
「前に踏み出す力」「チームで働く力」「実行力」「主体性」「情況把握力」

■技術・研究系(研究、製造技術、機器設計、土木建築測量設計、品質管理、生産管理、施工管理等)
「考え抜く力」「前に踏み出す力」「実行力」「課題発見力「創造力」

■販売・サービス系(接客、店長、スーパーバイザー、バイヤー等)
「前に踏み出す力」「チームで働く力」「柔軟性」「傾聴力」「発信力」

■専門系(コンサルタント、薬剤師、介護士等)
「考え抜く力」「課題発見力」

■金融系(融資・資産運用マネージャー、為替ディーラー・トレーダー、ファイナンシャルアドバイザー等)
「考え抜く力」「チームで働く力」「計画力」「課題発見力」「情況把握力」

■クリエイティブ系(デザイナー、編集・制作、記者・ライター、ゲームクリエーター等)
「考え抜く力」「創造力」「柔軟性」

■IT系(システムエンジニア、システム保守運用、プログラマー、ITコンサルタント等)
「考え抜く力」「課題発見力」「情況把握力」「創造力」
(※いずれも、社会人基礎力(3能力・12要素)の内、他職種と比較して平均を特に上回る項目について抜粋)


調査結果をさらに詳細に見ていくと、ここでも各職種で求められる能力ほど、現実の若手社員には「不足が見られる」という「ミスマッチ」傾向が高いことがわかります。
これは、実際に「不足している」可能性はもちろん、その職種において重要な能力ゆえに、通常よりも高い水準が求められるという傾向を現わしているとも言えるでしょう。




いかがでしたか?
これまで、「求める人材像」について企業側が明確なニーズを発信しているかといえば、必ずしもそうではありません。
今回の調査結果でも、東証一部上場企業の約7割では、「求める人材像」が明確化され、明示されていましたが、中堅・中小企業では、4割に満たないということが明らかになっています。

せっかく就職しても長続きしない、というような早期離職増加の原因のひとつには、このような職業情報不足による「ミスマッチ」が存在しているとも言われています。そのため経済産業省では、各企業が求める人材像を「社会人基礎力」という共通の「ものさし」で明確化したものをデータベース化する構想もあるとか。

就・転職活動においても、社内キャリアアップにおいても、企業側のニーズを知るということは大切なプロセスのひとつ。それにより、自分の適性と照らし合わせた選択肢を検討したり、適切な自己PRの構築やスキルアップの目標設定など、様々な方策を取ることができるようになるわけですから、今回の調査結果もぜひ参考にしてみてくださいね。



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