「企業が求める人材像」と「社会人基礎力」との関係

今回のアンケート調査により、9割以上の企業が、新卒社員の採用プロセスや入社後の人材育成において、「社会人基礎力」を重視していることが明らかになりました。結果の概要は以下のとおりです。

・社会人基礎力(3つの能力)との関係では、企業規模に限らず「前に踏み出す力」が深い。特に中堅・中小企業では、東証一部上場企業と比較して、「チームで働く力」を重視する企業が多い。

・同じく社会人基礎力(12の能力要素)との関係では、企業規模に関わらず、「主体性」「実行力」「課題発見力」「計画力」「情況把握力」力が高い割合で求められている。特に東証一部上場企業では、全ての能力について、中堅・中小企業に比較してより強く求められている。


「社員に不足が見られる能力」と「社会人基礎力」との関係

一方、企業側から見て、社員に不足していると思われる能力と、社会人基礎力についても興味深い結果が出ています。

・29歳までの若手社員に「不足が見られる能力」と社会人基礎力(3つの能力)との関係では、「前に踏み出す力」「考え抜く力」の度合いが高い。

・同じく社会人基礎力(12の能力要素)との関係では、「主体性」「課題発見力」「創造力」の不足が指摘されている。特に中堅・中小企業では「計画力」「柔軟性」「情況把握力」について、東証一部上場企業に比較して不足感が強い。
(※有効回答684サンプル:東証一部上場企業194、中堅・中小企業490へのアンケート調査結果による)


つまり、企業規模に関わらず、高い割合で求められている「主体性」「課題発見力」といった能力が、実際の若手社員には不足しているという「ミスマッチ」現象が起こっていることが、この結果から伺えます。


 >>それでは、職種別に「求められる能力」に違いはあるのでしょうか?次ページで解説します。