2006年12月の注目ニュース
ニュース: 「再チャレンジ」の目玉・公務員フリーター枠断念へ |
■概要
「再チャレンジ支援」を合言葉にスタートを切った安倍内閣ですが、早くも雲行きが怪しくなってきたようです。
「再チャレンジ支援」とは、人生のやり直し、即ち「人生の複線化」をスローガンに掲げ、安倍氏が官房長官時代から推進に力を入れてきた政策。その目玉の1つと言われていたのが、「国家公務員採用試験」における「フリーター枠」の新設でした。
一時は「100人規模」とも言われていたこの「枠」は、中途採用枠全体を拡大する動きの中、国家公務員試験が特に30歳代の失業者やフリーター、育児を終えた人たちの受け皿となることを期待したもの。
実際に、2008年度からは従来の国家公務員試験にあった年齢などの制限を緩和、職歴を問わず、29~40歳まで受験可能な採用枠の創設が、既に決定しています。しかし、この採用枠では、事実上転職希望のビジネスパーソンらも対象となるため、本来の「フリーター枠」の趣旨は貫徹されないこととなりました。
その主なる理由は、「フリーター」の定義の難しさにあります。
元々「フリーター枠」として想定されていたのは、正規採用枠の少なかった、バブル崩壊後の「就職氷河期」に新卒となり、以後「やむを得ず」アルバイトなどを続けている層のこと。言うまでもなく、これが「フリーター」の実態を反映している定義と見るのは難しく、いざ、制度を整える段になって、対象者の基準作りでつまづいてしまったというわけです。
とは言え、民間企業から官職へのキャリアチェンジを目指すビジネスパーソンにとっての「再チャレンジ」の機会拡大になることは確かですから、100%「かけ声倒れ」というわけではなさそうですが……
●ホント?政府が「社会人の再挑戦」を応援
安倍氏が官房長官時代に議長を務めていた「再チャレンジ推進会議」の概要について解説しています。2006年5月時点での方針が今どうなっているか、検証してみましょう。
ニュース: 人気沸騰?!第2回「フードアナリスト」試験受験者はなんと4倍 |
■概要
「仕事に活かせる資格」では「目指せ日本版ミシュラン!食事をしてお金がもらえる資格?!」でご紹介した「フードアナリスト」。2006年6月に第1回試験が行われた新資格ですが、早くも同11月には第2回試験が実施されました。翌月12月に発表された報道を見てびっくり。初回約50人だった受験者が、第2回では、4倍の約200人を集めたというのです。
この「フードアナリスト」、国内レストランの格付けを行なう専門家資格で、「利用者の立場で実際に飲食サービスを受け、フードアナリストチェック項目に基づいて『フードアナリストレポート』を作成」「料理の評価だけでなく、サービス、安全性、雰囲気を総合的に評価して『1つ星』から最高で『5つ星』までの格付けをする」(公式サイトより)、いわば「日本版ミシュラン」。将来的には、試験実施機関と提携関係にあるアテナイオス株式会社運営の食卓賢人倶楽部上にて公開、フードアナリストとしての認知度、評価を高めるとともに、将来的には同社を通じて、飲食店からの依頼格付け業務依頼を受けることもできるとか。
資格取得者の中には、既に養成講座の講師を務める人も登場。報道によれば、社員研修に同養成講座を利用する企業も出てきており、今後の飲食業界注目の資格となりそうな気配です。
●日本フードアナリスト協会:フードアナリスト検定試験
※次回試験は2007年6月実施予定。試験についての最新情報はここでチェックしましょう。