それでも「副業」で資格を活かしたいなら、こんなことには要注意!
自分が働いている企業が、この10年で「副業OK」から「副業禁止」に転じたという方もいらっしゃるでしょう。それでも、「副業で資格を活かしたい!」ということであれば、それなりの注意が必要です。以下にまとめてみました。■「副業」のメリット・デメリット
「資格を活かした転職」を目指すあなたが「副業」をするメリット・デメリットを整理しておきましょう。
▼メリット
・とりあえず安定した収入があるので、採算度外視で「本当にやりたいこと」に取り組める
・正社員での採用は難しい職場に入れたり、仕事ができる可能性がある
・将来の転職(独立・開業も含む)に役立つ経験、知識、人脈づくり、情報収集、スキルアップができる
・本業ほどではなくても、いくらかの収入を得ることができる
▼デメリット
・本業での雇用状況に悪影響が出る可能性がある(あとで見たら就業規則にしっかりと「副業禁止」と書いてあり処罰を受けた、とか、同業他社での仕事がばれて本業を続けづらくなった、など)
・本業の勤務態度に影響が出る可能性がある(休日返上や、深夜の勤務で、本業を欠勤、遅刻したり、仕事に身が入らなければ、本末転倒。本業での評価にも響く)
こうしたデメリットを最小限にするためには、まずは「就業規則」をきちんと熟読すること。そして、「副業」にどれくらいの日数、時間をそのために割けるのか、無理の無い範囲で計画を立てる必要があるでしょう。
一方、「副業」が禁止されている職場はもちろん、許可・黙認されている職場でも、堂々と「副業」を前面に出すのは考えもの。当然、本業の勤務時間中に「副業」の仕事をこなすなんてもってのほかです。許可・黙認しているとはいえ、それはあくまでも本業が優先されてこそ。周囲に甘えない心構えが何よりも肝心だと言えます。
また前述の調査データからは、企業側が「情報漏洩」を危惧していることは明白。本業の同業他社での就労や、本業の業務とあまりにも接点の多い副業では、「我が社の情報を漏らしているのでは?」と疑われても当然です。もちろん、本業で培った人脈や情報を外部に持ち出すのは職業倫理の観点から見てもお勧めできることではありません。
とは言え、「副業」も一つのチャンスです。本業とのバランスを見ながら上手に行なうことで得ることも多いはず。しっかりと企業対策を練って取り組んでみてください。
・今回の記事でご紹介した調査データはこちら
労働政策研究・研修機構:『雇用者の副業に関する調査研究』