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認定協会に聞く!キャリアコンサルタント1(2ページ目)

ニート、フリーター対策や「自律的キャリア形成」支援の専門家として俄かに脚光を浴びている資格・キャリアコンサルタント。その魅力と将来性を探ります。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

キャリアコンサルタントってどんな人?キャリアコンサルティングって何をするの?

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日本の「雇用のあり方」が大きく変わった今、個人が仕事や職場を選択するには、「何をやりたいのか」「能力やスキル」「どのように貢献できるか」などを明確にしていく必要性がある。

ガイド:
ここ数年で「キャリアカウンセラー」「キャリアコンサルタント」という言葉も随分定着してきましたが、まだまだご存知ではない方も多いと思います。まずは、「キャリアコンサルタント」とは何をする人なのかお聞かせいただけますか。

春原さん:
一言で言うなら「人がその人らしい働き方、行き方や働き甲斐を目指すことを支援するため、理論とスキルに基づいてコンサルティングをする」専門家のことです。要は、就職・転職・再就職・キャリアなどの課題を抱えている人に、一人一人が自分らしく生き生きと取り組める仕事を見つけ、働けるように総合的にサポートするということですね。

ガイド:
実際のキャリアコンサルティングはどのように進みますか?

春原さん:
各自の状況によっても違いますが、クライエント(相談者)の興味・能力・ 価値観・経験・周囲の環境などを、話を聞いたり、適職検査のようなアセスメントツールなどを活用して整理し、その人にとって最も望ましい職業選択を支援するというのがベースです。
また「キャリアコンサルティング」「キャリアカウンセリング」と言うと、どうしても就職・転職などの一時的な職業選択の際に受けるもの、というイメージがあると思うのですが、本来は5年後、10年後などの長いスパンでのキャリアの方向性を明確にしたり、長期的な個人の自律や成長を促す役割もあります。

皆さんもご存知のとおり、ここ数年の間に日本では「雇用のあり方」が大きく変わりました。終身雇用制度、年功序列賃金体系、企業内訓練の崩壊など、従来「日本型」と考えられていた雇用構造が次々と崩壊していますよね。
その一方で、社内公募制度 や職種別採用、中途採用の増加、成果主義など、従来にはなかったやり方を取る企業も増えました。こうした雇用形態の中で個人が仕事や職場を選択するには、「その仕事で何をやりたいのか」「自分自身の能力やスキル」「その仕事においてどのように貢献できるか」などを明確にしていく必要性が出てきたわけです。ですから個別の相談だけではなく、ガイダンス的なセミナーなども広い意味でのキャリアコンサルティングと考えていただくと良いですね。

ガイド:
ビジネスパーソンの自律的なキャリア形成支援のために登場したのが、キャリアコンサルティング、と。

春原さん:
はい。実際問題として、これまでの日本では、とにかく会社に入ってしまい さえすれば、あとは定年まで会社が面倒を見てくれる、という意識が強かったと思います。ですから、自分自身のキャリアについてもそれほど明確なビジョンを持っていなくても何とかなっていました。

会社の側が大きく変わったからと言って、急に自分ひとりで「自律的なキャリア形成をしろ」というのは難しい。そこで、キャリア支援の専門家のサポートが必要とされるようになったわけです。

「どんな人が目指しているの?」「必要な能力は?」そんな疑問は次ページで解消!
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