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どうなる?!英検(3ページ目)

2006年4月、ビジネスパーソンにおなじみの英語資格検定「英検」から、国のお墨付きの証である「文科省認定」の冠がはずれます。そのとき何が起こるのか?英検の未来を検証します!

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

生き残りをかけて 「英検」新たな挑戦!

とは言え、英検もこのまま引き下がるわけにはいきません。英語系資格検定の代名詞としての生き残りをかけて、新たな試みを行っています。
それが今年(2004年)9月導入、ビジネスシーンに特化した新しい英語能力テスト「STEP BULATS(ステップ・ブラッツ)」
同テストは、英検を主催している財団法人日本英語検定協会が、ケンブリッジ大学の語学試験機関であるケンブリッジESOLの協力を受け、共同開発したもので、これまでの英検には無かった「職務遂行レベル」の測定に役立つ実践的な問題構成になっているのが特徴。採用試験や社員の能力査定など、ビジネスシーンの様々な場面で活用されることを目指しています。

もちろん「英検」と「STEP BULATS」は別物ではありますが、主催団体は同じ。それだけに「STEP BULATS」がビジネスシーンで定着すれば、本家英検への評価にも、何らかの形で反映される可能性は高いでしょう。

「STEP BULATS」の概要は以下の通り。

◆STEP BULATSの概要◆
<特徴>
「聞く」「話す」「読む」「書く」という4つの言語技能だけでなく実際のビジネスシーンで必要とされるコミュニケーション能力を測定できる
<内容>
コンピュータテスト(30~60分)、スタンダードテスト(110分):リスニング・リーディング、語彙・文法知識を測定
ライティングテスト(45分)、スピーキングテスト(12分):プレゼンテーションを含めたコミュニケーション能力を測定
<結果>
0~100のスコアと6段階のレベルで評価(コンピュータテストは試験終了と同時、ペーパーテストは受験後5に程度で結果がわかる)
(※当分の間は企業など団体での受検が対象で個人受験については検討中。ライティング、スピーキングテストは2005年4月より実施予定)

また、これまでTOEFLの成績証明書が必要だったアメリカ国内大学への留学も、約40の大学で英検資格が条件として認められるなど、検定協会も生き残りをかけて精力的に活動中。
一方、従来から英検が浸透している日本の教育機関では、たとえ「認定」がはずれても、当面は「英検優位」の傾向は続くと考えられます。
言い換えれば、その間にビジネス社会の中で、いかに「仕事に活かせる資格」のイメージを再構築できるかが、英検生き残りの大きなポイントになると言えるでしょう。

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本文でも触れたように、「文科省認定」がはずれた途端に、英検の価値に大きな変化が起こるとは考えにくいですが、気がついたら「使えない資格になっていた!」とならぬよう、今後の動向は要チェックです!


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