MBAは切り札ではない
ビジネスパーソンにとって「究極の資格」とも言われるMBA。日本でも「ブーム」と言っていいほどの流行ぶりです。国内でMBAを取得できる修士課程を設けている大学院は、15年4月時点でも28。地方の大学院が都心にサテライトキャンパスを作ったり、海外のMBAコースが日本キャンパスを開いたり…。

しかし、このブームの中、私はあえて「MBAは『切り札』ではない」と言いたい。MBAさえ取れば安心!という「MBA神話」は実のところちょっと「怪しい」んじゃないかと思っています。今回は、MBAとは何か、どうしたらMBAを仕事に活かせるのか、について考えてみたいと思います。

MBAとは何か?

MBAは Master of Business Administration の略で、要は「経営学修士号」のこと。通常は大学院で1~2年程度の勉強・単位取得が必要となります。場合によっては修士論文なども求められるコースがあります。

学ぶ内容は、主に「経営に関する問題解決手法」です。ケースメソッドやマネジメントゲームなどがよく用いられ、経営に関わるテーマについて、スキルや知識を網羅的に学ぶカリキュラムになっていることが多いようです。

すなわち、「スペシャリスト」というより「ゼネラリスト」育成的な教育を受けるのです。財務、会計、生産管理、人事労務、マーケティング、組織……それぞれのテーマで、問題に直面したときに「経営者として(あるいは経営マインドを持つものとして)」どのように考え、行動していくべきかの枠組みを習得するのが目的となります。

経営幹部候補に、社費でMBA留学をさせる企業もあることから、経営陣にとって重要な知識を身につけるための仕組みだということもわかります。

それでは次のページで、一番知りたいポイント「MBAは仕事に活かせるのか」について考えます。MBAも「宝の持ち腐れ」になる?!