韓国語で味を表現しよう
アンニョンハセヨ? 以前、「まとめて覚える韓国語の名詞~テレビ編」という記事をお届けしましたが、今回は「形容詞」編、私たちが毎日接する「食べること」-そう、「味」の表現についてお届けしたいと思います。「맛있어요(マシッソヨ/おいしいです)」、「매워요(メウォヨ/辛いです)」だけでも良いですが、できればもう少しいろんな表現をマスターしたいですよね。早速見てみましょう!
韓国語で「味」の表現!原形から会話表現まで
様々な「味」の表現をマスターしましょう!
■辛い – 맵다(メプタ)
「-(스)ㅂ니다」の形にする
⇒⇒ 맵습니다.(メプスムニダ/辛いです)
「-(아/어)요」の形にする
⇒⇒ 매워요.(メウォヨ/辛いです). ※「ㅂ不規則」
【例文】
이 김치는 아주 매워요.
(イ キムチヌン アジュ メウォヨ/このキムチはとても辛いです)
■甘い – 달다(タルダ)
「-(스)ㅂ니다」の形にする
⇒⇒ 답니다.(メプスムニダ/辛いです)※「ㄹ脱落」
「-(아/어)요」の形にする
⇒⇒ 달아요.(タラヨ/甘いです)
(「달라요(タルラヨ/違います)」と混同する方が多いようです。気をつけましょう)
【例文】
커피가 너무 달아서 못 마셔요.
(コピガ ノム タラソ モン マショヨ/コーヒーがあまりに甘くて飲めません)
■しょっぱい – 짜다(チャダ)
「-(스)ㅂ니다」の形にする
⇒⇒ 짭니다.(チャムニダ/しょっぱいです)
「-(아/어)요」の形にする
⇒⇒ 짜요.(チャヨ/しょっぱいです)
【例文】
강장을 많이 넣어서 짜요.
(カンジャンウル マニ ノオソ チャヨ/醤油をたくさん入れたのでしょっぱいです)
■味が薄い – 싱겁다(シンゴプタ)
韓国料理を食べるときに良く登場する「味が薄い」は、どんな風に使える?
⇒⇒ 싱겁습니다.(シンゴプスムニダ/味が薄いです)
「-(아/어)요」の形にする
⇒⇒싱거워요.(シンゴウォヨ/味が薄いです)※「ㅂ不規則」
【例文】
삼계탕이 싱거우면 소금을 넣으세요.
(サムゲタンイ シンゴウミョン ソグムル ノウセヨ/サムゲタンの味が薄ければ塩を入れて下さい)
※この「싱겁다」は、「味が薄くて物足りない」ときに使う表現です。肯定的な「味が薄い」という表現としては、以下のような例をあげることができます。日本料理を表現するときなどに使える表現ですね。参考になさってください。
・이 음식은 섬세한 맛이 납니다.
(イ ウムシグン ソムセハン マシ ナムニダ/この食べ物は繊細な味がします)
・좀 달면서도 깊은 맛이 납니다.
(チョム タルミョンソド キップンマシ ナムニダ/少し甘いながらも味に深みがあります)
■酸っぱい – 시다(シダ)
「-(스)ㅂ니다」の形にする
⇒⇒ 십니다.(シムニダ/酸っぱいです)
「-(아/어)요」の形にする
⇒⇒셔요.(ショヨ/酸っぱいです)
【例文】
A : 김치가 좀 셔요.
(キムチガ チョム ショヨ/キムチがちょっと酸っぱいです)
B: 그게 오히려 맛있는데요.
(クゲ オイリョ マシンヌンデヨ/それがむしろおいしいのですがね)
※キムチチゲなど、加熱する料理に良く合うと言われる「熟したキムチ」は、「신 김치(シンギムチ)」。そう、「시다」+「連体形 ㄴ」+「김치」→「신 김치(酸っぱいキムチ)」ですね。
■苦い – 쓰다(スダ)
「-(스)ㅂ니다」の形にする
⇒⇒ 씁니다.(スムニダ/苦いです)
「-(아/어)요」の形にする
⇒⇒ 써요.(ソヨ/苦いです)
【例文】
인삼차는 써서 입에 안 맞아요.
(インサムチャヌン ソソ イベ アンマジャヨ/人参茶は苦くて口に合いません)
「おいしい」「おいしくない」の表現のポイント!
「おいしいです」は、お馴染み「マシッソヨ」。「おいしくないです」の発音とその表現に要注意です!
そして「おいしくない」は、「맛없다(マドプタ/おいしくない)-맛없어요(マドプソヨ/おいしくないです)」です。発音が〔마덥따 - 마덥서요〕となることに注意したいですね。
また、「おいしくない」を直訳(?)して、「×안 맛있어요」、「×맛있지 않아요」という表現を使われる方をたまに見かけますが、こういった表現はいたしませんので、こちらも注意したいです。
「味」の表現・覚え方のコツ
調味料ケースに書いて覚えましょう。ちょっとした一手間で全然違います!
味の表現を覚えるコツは、何と言っても調味料ケースに書いておくことでしょう。人によって違いはあるにしても、毎日のように目にする、手に触れる調味料ケースに、以下のように書くと良いと思います。
・짜다
소금은 짜요.(ソグムン チャヨ/塩はしょっぱいです)
・시다
식초는 셔요. (シクチョヌン ショヨ/酢は酸っぱいです)
お分かりでしょうか。
「原形」
「その味を代表する調味料 + 은/는 味の表現」
の形になっていますね。その他の味も見てみましょう。
・맵다
고추는 매워요.(コチュヌン メウォヨ/とうがらしは辛いです)
・달다
설탕은 달아요.(ソルタンウン タラヨ/砂糖は甘いです)
・싱겁다
싱거우면 소금을 넣어요.(シンゴウミョン ソグムル ノオヨ/味が薄ければ塩を入れます)
・쓰다
약은 써요.(ヤグン ソヨ/薬は苦いです)
こうすると、調味料その他を使う度に味の表現を思い出し、インパクトを与え続ける(忘れない、確実に覚える)手助けをしてくれます。また、原形だけでなく活用した形も書いておくことで、いざ会話で使いたいときにサッと出てくるようになるでしょう。
「目に触れるところに書いておく……」。このちょっとした一手間が、「急がば回れ」で、確実に覚える可能性が高くなります。机上の勉強だけでは、いくら「覚えた」と思っても、少し使う機会がなかっただけですぐ忘れてしまうもの。しかし、このように日常的に目に触れたり、味を体で感じていると、自然と身につくと思います。
これからは、調味料その他を使う度に「강장은 짜요(カンジャンウン チャヨ/醤油はしょっぱいです)」、「레몬은 셔요(レモヌン ショヨ/レモンは酸っぱいです)」とつぶやいてみてください。これで、「味」の表現はあなたのものになりますよ!
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