ネイティブ顔負け!~韓国語スピーチ部門
羨ましいくらい流暢な韓国語に、一同うっとり…… |
とにかく、その韓国語のレベルの高さに驚きました。こんなに上手な高校生が、全国にいるだなんて……。恥ずかしながら「韓国って、隣の国?」くらいしか認識していなかった自分自身の高校時代と比べざるを得なく、とにかく驚くばかりでした。もちろん、ご両親のお仕事の都合で韓国に少し住んだことがあったり、ご両親のどちらかが韓国人であったり、というように、環境に恵まれた方もいらっしゃいましたが、それでも、「きちんと」勉強しないと、ここまでの文章を作り、自分の言葉で話すことはできないでしょう。
その流暢な韓国語はもちろん、内容で印象的だったのは、優秀賞を受賞された東豊学園つくば松実高等学校1年、鈴木友美さんの「奇跡」。小学生の頃、ふとしたきっかけで韓国語に興味を持ち韓国語の勉強を始めたところ、お母さんからの反対を受けます。しかし、お父さんが小学校の卒業記念に家族の韓国旅行を提案してくれ、みんなで行ったところ、お母さんはすっかり韓国を気に入ってくれた。それは思いがけない「プレゼント」だった。さらには、中学校になって学校に行きにくくなってしまった自分がこうして自信を持てるようになったのは、両親が半年に一回、韓国に連れて行ってくれたり、韓国の人たちとコミュニケーションをとる中で、いろんな経験ができたからだ、とのことでした。一同、真剣にスピーチに耳を傾けました。
そして、最優秀賞に輝いたのは、福岡県立福岡高等学校1年の菊池令華さん。「生かされて生きる」という題名で、10歳の誕生日の時に、お父さんからもらった手紙に書いてあった話を紹介してくれました。「れいちゃんが生まれる時、お父さんは三度も涙がこぼれたよ。その涙のわけをお話しするね」という文章で始まったお父さんからの手紙。お父さんは、陣痛に耐える菊池さんのお母さんの姿を見、そしてその姿にご自身のお母さんの姿を思い、そして菊池さんが誕生した瞬間、その三度、涙をこぼしたそうです。そして手紙の最後には「れいちゃんを大切に思う心はきっと神様にも負けないよ」と書かれていた、と。
一同、感動の思いでスピーチを聞きました。そして、その内容だけでなく私たちを圧倒したのは、菊池さんの韓国語能力。小学校1年生から韓国語の勉強を始めたという彼女の韓国語の表現力はずば抜けていました。どうしたら、こんな風になれるのだろう……。誰もがそう感じたと思います。
それでは、次ページで、気になる受賞者インタビューをお届けします。