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偏った学習は御法度! 満遍なく学習しよう
「聞いて、読んで、書いて、話す」ことを忘れずに! |
「書くことができない」ということは、単に綴りを間違うという問題よりも、「ㅗ」と「ㅓ」の発音の違い、「카」と「까」の発音の違いなど、明確な発音を身につけられていない(→通じない、聞き取れない)ことにつながります。また、文章を組み立てる文法も曖昧で、論理的な文章、長い文章を話したりする応用力に欠けてしまいます。
また、検定試験によっては、基本的な文法・語彙をおさえておけば、ほとんど話すことができなくても級が取れるものもあります。しかし、せっかく頑張って勉強して試験に受かったのに、肝心のお友達との会話ができないとなると、何のために勉強しているのか分からない、なんてことにも。
語学の学習は、「聞いて、読んで、書いて、話す」の4つの技能を辛抱強く繰り返していくことが大切です。皆さんがお持ちの、韓国語教材の本文を見てみてください。まずは、音声CDを何回も聞いて(聞く)、耳が慣れたら一緒に声に出して読んでください(読む)。何度も、何度も読んでください。覚えるまで読んで欲しいのですが、分からない単語や文法があると覚えにくいので、それはクリアにしてください(文法、語彙の確認)。分からないところがなくなったら、書く練習をしてください(書く)。最初は文章を見ながらでも良いですが、最終的には見ずに本文を聞いて、それを書き取ってみてください。これは「받아쓰기(パダスギ/聞き取って書くこと)」といって、非常に重要な学習法の一つです。これをする方としない方では、大きな実力の差が生まれます。パダスギができるようになったら、暗記できていることが多いです。そうしたら、独学とはいえ実際の会話を想定して、感情・表情を込めて話してみてください(話す)。机から立ち上がって、架空の相手に向かって何回も、何回も。違う単語を入れ替えたりし、シチュエーションを変えるなどして工夫しましょう。そうすれば、いざ会話をしたい場面で自然と口から出てくるようになります。
皆さんはここまでされていますか? されていない方は、今日からやってみましょう! 偏った学習は、ある程度までのレベルまでは学習を進められるかも知れませんが、さらに上のレベルに行きたいときに、大きな壁として立ちはだかります。「足りない部分だけを補う」という学習は、億劫になるもの。そうなる前に、最初から満遍ない学習を心がけたいですね。
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