日本語教育能力検定公式サイト
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さて皆様、おわかりになりましたでしょうか。正解は……「4」です。いかがでしょうか。「そういうことか、確かに一瞬で解けるな」とお気付きになりましたか? それとも、「えーそんなのわかんないよ」という感じでしょうか。

それでは解説に移る前に、もう一度問題を見てみましょう。


 戦前の在日朝鮮人の被選挙権について不適当なものを、次の1~4の中から一つ選べ。

 1 衆議院議員選挙での被選挙権が与えられていた。
 2 県議会議員選挙での被選挙権が与えられていた。
 3 市議会議員選挙での被選挙権が与えられていた。
 4 被選挙権は与えられていなかった。

(平成18年度 【日本語教育能力検定試験】 問題17 問3)


この問題はですね、「不適切なものを一つ選べ」という問題なわけですから、不適切な内容の選択肢が複数個存在することはないということを前提としますと、ここで仮に「1」が正答だとした場合、「1」以外の選択肢である「2」「3」「4」は全て適切な内容だということになります。で、ここに矛盾が生じることになるわけです。

なぜなら、「2」「3」の内容は「~の被選挙権が与えられていた」であるのに対して、「4」の内容は「被選挙権は与えられていなかった」となっているからです。これらの選択肢が同時に適切な内容となることがないことは明らかですよね。

つまり、「1」が正答となることはありえません。同様なことが「2」「3」が正答だと仮定した場合にもいえ、すなわち、正答となりうる選択肢は「4」しかないわけです。よって、正解は「4」です。

ここでポイントとなるのは2点。1点めは、「特定の選択肢同士が排反した内容となっていること」、すなわち、ある選択肢と、また別の選択肢が、同時に成り立つことがない内容となっていることです。2点めは、「問題の指示が『不適当なものを選べ』となっていること」です。

こういう問題の場合、「互いに排反関係にある選択肢」以外の選択肢が正答となることはないわけですから、正答となりえるのはこの「排反関係にある選択肢」のどちらかしかない! と絞り込めるわけです。

そんなに簡単にいくものなのか……とお思いになるかたもいらっしゃるかと思いますが、いろんな試験を受けていますと、こういう問題は意外とけっこう出てくるものなのです。例示した問題のように、一瞬で正解が導き出せるタイプの問題はさすがにそう多くはありませんが、ある程度選択肢を絞り込むことくらいはできる問題には、意外と頻繁に出くわしますね。


まだまだ続きます! 次のページの問題にもぜひ挑戦してみてください。