必ずしも1級が最上級とは限らない!? |
あなたはC級に認定されました!って、嬉しいやら虚しいやら。
例えば、貿易実務検定や国連英検などは「A級」「B級」「C級」という感じで、アルファベットを使った階級付けがなされています。国際派資格ってことで、よっしゃいっちょアルファベット使ってみっか!というノリはまあ、分からないでもないですけど、A級はともかく、B級だとかC級に認定されましたと言われても、普通の2級や3級と比べて、あんまり嬉しくない感じがするのは私だけでしょうか。国連英検のほうは一番レベルの低い級で「E級」まであるんですけど、ここまでくるとなんだかもうむしろバカにされてるような気すらしてきます(笑)。ちなみに一番高レベルの級はA級の上の「特A級」なんですけど、ここで「特」って日本語が出てくるとは。あらら。かといって「S級」とか持ち出してこられても、それはそれで何か変な感じですが。
1級よりさらに上がある!
加えて、ちょっと「んっ?」という感じなのが簿記能力検定です。簡単なほうから3級、2級、1級と上がっていくところまでは普通なんですが、このあとがちょっと変わってます。1級が最高ランクの級ではなく、1級の上に「上級」というのがあるんですね。「3」→「2」→「1」→「上」っていう感じで……。知らない人は1級が最上級だと勘違いしてしまいそうです。「上級」っていうネーミングもなんだか微妙な感じがしますが……。いやあの、2級が最上級なんです……
逆に、銀行業務検定のように、いずれ現状の最高ランクの級より難易度の高い級を作りたくなったときに備えてか、現在は2級試験までしか実施されておらず、実質的にこの2級が最高ランクに設定されている資格試験もあります。保守的なのはよいと思うんですが、これだと最高ランクの2級を取得しても、知らない人にはあまりすごいと思われないような気もしますね。実際、銀行業務検定の2級試験の難易度はそこそこ高いんですが、「秘書検定2級」とかと同列で並べられてしまうと、なんだかちょっと……。
他にも、「I種」「II種」といったローマ数字を使っているものや、「甲種」「乙種」といった、意地でも数字は使いませんよ!という気概に満ちあふれた資格試験もありますが、ここまでは、まあ、まだ普通なほうでしょうか。次のページでは、もっと変な階級付けがなされている資格試験をご紹介します。