純白のウェディングドレスは最近の流行
プッカ姫は中国人ではありませんから、純白のウェディングドレスはプッカ王国の習慣(?)かもしれませんが、中国で純白のウェディングドレスが着られるようになったのはごく最近のことです。中国で「白」はお葬式の色。あまり縁起のいい色ではないのです。
お祝い事といえばなんといっても「紅色」。中国の花嫁は紅色のチャイナドレスで…というのが伝統的なスタイルでした。
純白のウェデイングドレスが中国で流行り出した頃には、多くの人が「一時的に流行するかもしれないけれど、長続きはしないだろう…」と思ったという噂もあります。
ところがこのスタイルは、思いのほか中国人女性のハートをつかんでしまったようで、最近では多くの花嫁が純白のウェディングドレスを着ているようです。このまま定着するかもしれませんね。
日本では、結婚式や披露宴に招待された男性がよく「ホワイトタイ」を着用していますが、中国人の結婚パーティにこのスタイルで登場すると「お葬式スタイルで来るなんて!」とギョッとされてしまいます。注意してくださいね。
2人が乗っているのは迎新花車?
中国の伝統的な結婚の儀式の中には、新郎側が飾り立てた車を仕立て、その車を新郎が先導して新婦の家に迎えに行き、新郎の家まで連れ帰るというプロセスがありました。しかし現代中国では結婚の儀式も簡素化され、普通の車に双喜字などを飾って新婦を迎えにいくという【迎新花車】[ying2xin1hua1che1]が多用されています。
CMでも2人が車で香港の街を走っていますが(寂しそうに見送る矢部さんがなんとも…)その車の色はやはり「紅色」。
画面からは見えませんが、双喜字も飾られていたかもしれませんね。
中国の結婚習慣は多種多様
中国大陸では56の民族が生活しているため、結婚に関する伝統や習慣も、民族ごとにしきたりが細かく違っています。また、都市部と地方でも習慣が違ってきます。ですから「これが中国の結婚スタイル」と言い切ることはできませんし、またすべてを一気にご紹介することはできません。
と、いうわけで今回は、「きのこの山」「たけのこの里」ブライダルパッケージとCMの中から中国の結婚習慣の一部をご紹介してみました。
中国人のお友達やビジネス相手の人から結婚式やパーティに招待された時は、わからないことは遠慮なく聞いてみましょう。
日本とは違うスタイルで戸惑うこともあるかもしれませんが、大切なのは「お祝いする気持ち」です。
新郎新婦が喜んでくれるよう、上手にお祝いの気持ちを伝えてくださいね。
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