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手づくりのよもぎ餅

よもぎは、私たちの一番身近な山菜のひとつです。万葉集にも歌われるこのヨモギを使って草もちを作ってみましょう。

黒田 民子

執筆者:黒田 民子

ホームメイドクッキングガイド

ゴールデンウイークから始まる五月・・・東京はもう初夏のよそおいを感じさせてくれる季節ですが、山里はようやく本格的な春の訪れの時期となります。
唐松が芽吹いて、山全体がぼんやりとした黄緑色に染まるこの時期、いちばん嬉しいのは、数々の山菜に巡り合えることです。
ところが山菜はいきなり山に入って、これは食べられる!これは食べられない!と見分けるのには経験が必要です。
そんな中で、ヨモギは一番身近で、山里に分け入らなくても、普段の生活圏でも手軽に手に入る山菜のひとつです。
万葉集に出てくる草摘みはヨモギを摘むことですし、乾燥したヨモギは漢方薬として薬局でも手に入ります。若い方には馴染みがないと思いますが、お灸に使うモグサもヨモギの葉なのです。
このヨモギを使って、ヨモギ餅や草モチと呼ばれる和菓子を作ってみましょう。

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※ヨモギの下ごしらえ※
 
スーパーのビニル袋一杯に摘んで約300グラムのヨモギとなります。16個のヨモギ餅を作るのには、これくらいのヨモギが必要です。
ヨモギに混ざったゴミをていねいに取り除き、柔らかい葉だけを選び、よく水洗いしてザルにあげておきます。
  5月頃に摘む新芽は、ほとんどアクもなく沸騰したお湯に塩一つまみとヨモギを入れて1~2分間茹でたら、すぐに冷水にとって冷まします。
大きく育ったヨモギは重曹を加えてアク抜きをします。
     
 
堅くしぼってから細かく刻んでおきます。これでヨモギの準備はOKです。    

※お餅の作り方※
 
上新粉250gに、熱湯200ccを少しずつ加えながらよく練り合わせます。   練り合わせた上新粉を小判形にまとめます。
     
 
蒸し器にフキンを敷き、小判形に練り上げた上新粉を10分間蒸します。蒸し上げたらボウルに張った水にさらして、やけどをしない程度まで冷まします。    

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(C)May.2002 Copyright & Photo. Tamiko Kuroda
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