ベル・エポック。120年変わらず行ったり来たり
一瞬ストかと思う、無人でしっかりドアの閉じられたケーブルカー。ドア横のインターホンで開けてもらう。 |
空き地の少ないトノンの町は急斜面にも民家が並んでいて、軒先をこすりそうなくらいすれすれで湖畔に下りてゆくよ。波止場は右手の、いかにもリゾートっぽいリヴの港のヨットハーバーと、左手の、こちらはペシェの港と名前も違っていて昔ながらの漁法で湖の魚を獲る漁船がきちんと分かれていかりを下ろしてる。漁船セクションには見渡す限り白い網が日干しされ、まるでカーテンを引いたみたいだ。
湖畔駅はアールヌーヴォーな香り漂う100年以上そのままのたたずまい。駅員はおばさん一人だけ。 |
「今ケーブルカーに乗ってきたんですけど、往復でおねがいします。」
「3人?一人1.8ユーロだから全部で5.4ユーロね、はいレシート。帰りはいつ頃?また声をかけてね。切符?おぼえてるから大丈夫よ。」のどかなもんだね。
向こうに見えるのがエシェネ城。波止場は漁船と網や仕掛けでいっぱい。レ・マン湖は昔から漁業が盛んで新鮮な淡水魚が食べられる。 |