第2の力「想像力」

現場マンション、非常階段
現場マンション、非常階段
情報を得て、自分自身の危険レベル、安全度を知った上で、次に必要なのは「想像力」です。様々な情報=データを、自分の身に当てはめてみましょう。「私にも同じようなことが起こりうるだろうか?」と想像してみるのです。「起こるとしたら、なぜ、いつ、どこで、誰が、どうやって、なんのために」と、いわゆる「5W1H~Who(誰が)What(何を)When(いつ)Where(どこで)Why(どうして)How(どのように」を考えてみます。そのためには、ひとつの結論から、逆算してみましょう。

たとえば、女性が被害に遭いやすい「ひったくり」について、「私が(Who)ひったくりに遭う=バッグ(What)を奪われる」という結果を考えます。それは、「いつ(When)→夜、帰宅するとき」「どこで(Where)→駅からの夜道で」「なぜ(Why)→1人で歩いているから?」「どのように(How)→多分、バイクで追い越しざまに」と、具体的に考えてみるのです。そうすると、「後ろからバッグを持っていかれてしまうのは、バイクが通る側にバッグを持ってるからよね」「駅からマンションまでの途中に街灯が少ないちょっと怖い場所がある。襲われるとしたらあのあたりかしら」といった弱点が見えてくるはずです。

あるいは、「私が性被害を受けるとしたら、いつ、どこで、どのように?」といった具体的なイメージを想像してみましょう。「想像力」によって、自分に起こりうるかもしれない被害を考えてみることが大切なのです。「そんな怖いこと考えたくもないわ」と思うのもある意味、当たり前かもしれません。楽しいこと、嬉しいこと、美味しいことなど、幸せなイメージのことは喜んで考えるでしょうが、誰も怖いことやいやなことは想像したくもないはずです。しかし、上記のように考えてみる、想像してみることは、自分の身の安全を保つためには、必要不可欠だといえます。

誰も自分の代わりにはなれません。その時々の、現場での対応は、自分がするしかないのです。だからこそ、「自分の身は自分で守る」ということなのです。漠然と、ただ「多分、私は大丈夫」と、根拠のない自信を持つのではなく、誰よりも、自分自身のことを、特に安全ということについて、じっくりと考えてみましょう。そして、弱点が分かれば、対策がとれるのです。

他人は「気をつけてね」と言葉はかけても、代わりに何かしてくれるわけではありません。自分が自分のことを考えないで、どうして安全でいられるでしょうか? 怖い目や危険な目に遭いたくなければ、自分が考えることが必要なのです。自分の安全は他人まかせにできません。「自分の身は自分で守る」という言葉の意味をしっかり考えましょう。

そして、第3の力として、「実行力」が必要となります。次ページでご覧ください。


  • →第3の力「実行力」/あなたの一票/関連ガイド記事