防犯/防犯小説

ミセスの危機管理ナビ~バレンタインの困惑(4ページ目)

麻季子の夫・春彦がある夜、仕事の打ち上げで飲んでカラオケまで楽しんで遅く帰宅した。夫の話から麻季子は説明できない胸騒ぎを覚える。そしてバレンタインデーに重大な出来事が起きる。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

あなたの一票結果と寸評

あなたの一票/宅配便が来たとき、ドアを開ける前に差出人を確認しますか?

結果は下記の通りです。

あなたの一票結果
あなたの一票結果


「確認したことは一度もない」という人がピッタリ半数。50%の人は宅配便が来たとき、差出人を確認していないとのことです。それに対して「いつでも必ず確認している」という人はわずか8%。12~13人に1人ということでした。

まあ、誰から荷物が来るか事前に分かっていて、日時指定で配達してもらうのであれば、いちいち尋ねなくてもよさそうですが、女性の一人暮らしなど油断は禁物です。「届くことが分かっているときは聞かない」人が38%で、約5人に2人は、荷物が来るのは分かってるから、ということで聞かないようです。

でも、もし、その情報、つまり荷物がいついつ届く、という情報が何らかの理由で、誰かに知られていたとしたら? 盗聴によるものか、携帯電話の盗み聞きか、何らかの理由で、そのことを知った人物が、ドアを開けさせるために宅配業者のふりをするかもしれません。あるいは、業者のふりをして電話を寄越して、配達時間の変更を依頼してくるかも、です。

郵便受けに「不在票」を残しておかれることが多いようですが、それを狙って宅配ボックスから荷物を盗み出して逮捕された人がいました。不在票はそれ自体が荷物と同じ価値があるといってもいいくらいですから、郵便受けに必ず鍵をかけるのはもちろんのこと、できれば玄関ドアのドアポストに入れてくださいとお願いしておくのもいいでしょう。

「ほかに家族がいるときは聞かない」という人は、普段は必ず尋ねるようにしているのでしょうか。ほかに家族がいたとしても、もし刃物を突きつけられたり、不審物や爆発物だったりした場合、そのまま玄関ドアを開けてしまうと非常に危険です。やはり、どんなときでも必ず確認してから、開けるべきでしょう。

窓から外を見て、業者のトラックがあることを確かめたり、ちゃんと荷物を持った制服の人がいることを確認しましょう。もっとも、業者の制服がネットオークションなどで売られているとの情報もあります。それを手に入れるのは何のためなのかは不明ですが、業者を装って悪いことをしようとしている人がいるかもしれません。

玄関ドアは安全な自宅の最後の砦です。開けるには十分な警戒が必要なのです。

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