防犯/スリ・ひったくり・置き引きを防ぐ

有名人も被害に遭っているひったくり事件(3ページ目)

ひったくり被害は減少してはいるものの依然として身近な犯罪として市民を脅かしています。過去に被害に遭った有名人たちの事例も参考にしつつ、防犯対策を。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

ひったくり被害に遭わないためのポイント

これまでにも度々書いてきておりますが、年末の時期、忘年会などで気のゆるみがちな季節、帰宅時には特に注意するようにしましょう。被害者の大半が女性ですが、男性もゼロではありません。また、どの年代にも発生しています。特に注意すべき3つの点をご確認ください。
ひったくり被害者の年齢・性別認知件数~警察庁:平成18年犯罪情勢より
ひったくり被害者の年齢・性別認知件数~警察庁:平成18年犯罪情勢より

■バイクに乗った2人組に注意
 
自転車や車、徒歩によるひったくり犯、また2人組でなく1人のひったくり犯ももいることを忘れてはなりませんが、多数の犯行が「バイクに乗った2人組」によるものであることから、「2人乗りのバイク」に警戒するだけでも、かなりの確率で被害を防げるはずです。

■後方からの追い越しに注意

後ろを向きながら歩くわけにはいきませんが、「悪いことは後ろから来る」という意識を持って、必ずときおり後ろを振り返るようにしましょう。前方左右を見るだけでなく、後方を見ることで、自分に接近する不審なバイクや人などにいち早く気づいて、バイクや車の通る側ではなく建物側にバッグを持ち直したりしっかりかかえたりしましょう。ときおり後ろを振り返るだけで、これまで見えていなかったものが見えてくるはずです。

■現金入りのバッグに注意

特に女性は、現金だけでなくカード類や身分証明書の類をすべてバッグに入れて持ち歩いているものです。氏名や自宅が分かるものと家の鍵まで入っていたら、その後どんな二次被害が起きるか分かりません。できるだけその日に必要なものだけを持つようにして、財布は身につけるようにしたり、分散して被害を最小限にとどめる努力をしましょう。携帯電話はいざというときに通報できる便利なツールです。長めのストラップをつけて手首に回して手に持って歩くようにしましょう。

危機感を持つことが被害を防ぐ

現金の入ったバッグを持って歩くときは、どんな時間帯、場所であろうと、「ひったくりに遭うかもしれない」という危機感を持つことが大切です。心がまえがあれば、自然と被害に遭いにくい状態を自分で作れるはずです。「ターゲットにならない」ためには、まず意識からです。被害に遭ってから対策をするのでは遅いのです。「自分は大丈夫」と言えるだけの根拠=しっかりとした対策が必要です。

特に月末は、銀行などのATMに行列する人の数を見ても、現金を持ち歩く人が多いことが誰にでも分かります。月末や月初など、現金を持っているときが狙われ時です。普段よりもいっそうの警戒心を持ちましょう。

いくら発生件数が減少したとはいえ、いまだに年間2万数千件発生しているのです。自分が被害に遭ってしまえば、減少率など関係ありません。自分にとっては100%の被害なのです。まかり間違えば命を落とす危険さえある「ひったくり」被害。毎日の帰宅時、「ひったくりに遭わないように気をつけよう」と、警戒心を持ち、後ろを振り返ること、バッグの持ち方に気をつけて歩くことを心がけてください。


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