防犯/スリ・ひったくり・置き引きを防ぐ

有名人も被害に遭っているひったくり事件(2ページ目)

ひったくり被害は減少してはいるものの依然として身近な犯罪として市民を脅かしています。過去に被害に遭った有名人たちの事例も参考にしつつ、防犯対策を。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

有名人の被害

バイクに乗った2人組を警戒せよ!
バイクに乗った2人組を警戒せよ!
これまでに“ひったくり”被害に遭ったことのある有名人には下記の人たちがいます。

■作家の林真理子さん(53歳~被害当時51歳)のケース:平成18(2006)年2月19日午後5時15分ごろ、徒歩で帰宅途中の東京・渋谷区内の路上で、後方から来たバイクの若い男に現金約9万円などが入ったハンドバッグを奪われました。ケガはありませんでしたが、交番に駆け込んでも「『泥棒』と声が出せなかった」と恐怖の様子を語っていました。人間、本当の恐怖や衝撃に遭遇したときには声が出ないものだということがよく分かります。

■元女優の田淵有加さん(54歳~被害当時46歳/元プロ野球選手でプロ野球解説者田淵幸一氏の妻)のケース:平成12(2000)年1月5日東京・杉並区の路上で、駅前の銀行で現金を下ろして帰宅途中、バイクに乗った男が後方から追い越しざまに田淵さんが自転車の前カゴに入れていた現金20万円入りのショルダーバッグを奪って逃げました。銀行から出てきたときから目をつけられていたのではないでしょうか。

■羽田孜元首相夫人の羽田綏子(やすこ/68歳~被害当時60歳)さんのケース:平成11年(1999)12月30日に東京・世田谷区でバイクに乗った男に多額の現金が入ったバッグを奪われました(詳しい情報が残っていませんが、たしか50万円入りのバッグだったと記憶しています)。年末のひと気のない高級住宅街を一人で歩いている夫人がいたら、そのバッグにはいかにも多額の現金が入っていそうな様子だったのではないでしょうか。

■タレントの来栖あつこさん(29歳~被害当時24歳)のケース:平成14(2002)年9月14日夜間、東京・渋谷区内の路上で2人組のひったくりに遭い、現金約2万円等が入ったバッグをが奪われました。「命があってよかった」とのコメントは、実際にひったくり被害に遭ってその恐怖をつくづく感じたからこそなのでしょう。

■タレントの桑野信義さん(50歳~被害当時45歳)のケース:平成14(2002)年11月14日午前0時ごろ、東京・中央区銀座の歩道を歩いていたところ、後方から走ってきたバイクに乗ったフルフェースの2人組が追い越しざまに桑野さんの現金10万円などの入ったセカンドバッグをひったくって逃走しました。

共通点は?

上記の5つのケースからも、いくつかの共通点が見受けられます。

▲バイクに乗った人物(特に2人組)
▲後方からの追い越しざまの犯行
▲現金入りのバッグを奪われている


■バイクは逃走するには車より小回りが利き、運転する者とひったくりをする者との二人乗りが可能です。盗難バイクが使われたり、ナンバープレートは折り曲げられて見えないようになっていたり、盗んだナンバープレートがつけられていたり、プレートそのものが取り外されていたりするなど、小細工がされて、特定されにくいようになっていることが多いようです。

■後方からというのがほとんどです(前方からというケースもないわけではない)が、これも被害者に直前まで気づかれないために、またタイミングを計るためにも後方からが狙いやすいということでしょう。

■被害者の約9割が女性であることから女性のバッグには必ずと言っていいほど、また、桑野さんのケースでも分かるように男性のセカンドバッグなども現金(財布)が入っているものです。だからこそ、バッグが狙われるのです。

■これらの実例から注意すべき点が見えてきます。女性も男性も、被害に遭わないために防犯対策のポイントを押さえておきましょう。

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