夜間の細い道路でそばを通る車から刃物で女性に切りつける通り魔事件が埼玉県で発生しました。被害者は全員自転車に乗った若い女性でした。事件の考察と被害を防ぐための防犯ポイントを。
凶悪な連続傷害事件発生
自転車の若い女性が |
さいたま市東部の「緑区」「岩槻区」はJR大宮駅の東側に位置しており、7月23日の夜には、緑区内の市道で、女子高校1年生(16歳)が、乗用車とすれ違った後で、右腕に刃物のようなものでつけられた傷があることに気がつきました。7月27日夜には、約2キロ離れた同区内の市道で、別の女子高校生(16歳)が太ももを切られています。いずれも2週間のケガを負いました。
8月10日には、岩槻区内の農道で派遣社員(28歳)が右ふくらはぎを切られ、8月20日には岩槻区内の市道で幼稚園教諭(22歳)が右上腕部を切られ、50針も縫う大ケガを負っています。
4つの事件の共通点
4件の事件はいずれも、さいたま市緑区か岩槻区で、(1)午後7時半から午後8時半くらいまでの間に発生しています。日没後の暗くなった時間帯であり、若い女性が帰宅する比較的夜の早い時間です。発生場所は、いずれも(2)「人通りが少なく、街灯が少ない場所」であり、市道とはいっても(3)農道や田畑に面した、道幅が狭い道路でした。(4)自転車で帰宅する女性の前から来た車、対向車からの犯行です。(5)乗用車の車内から刃物のようなものを使って犯行に及んでいます。また、被害者は腕や太もも、ふくらはぎなど、いずれも右側を負傷しています。
ヘッドライトがまぶしくて |
犯人が男か女かという点については不明ですが、「自転車に乗った若い女性」ばかりを狙っている点から、男と考えることが自然なように思えます。「車」「刃物」「若い女性がターゲット」というキーワードからは、犯人は男である可能性が高いと考えても無理はないでしょう。