少年らがバイト先から盗んだモノ
レジそばの監視カメラ |
店長の目を盗んで、計約100万円分の「収入印紙」や「テレホンカード」「有料ゴミ処理券」などを盗んで、金券ショップで換金していたのです。コンビニと言えば、客の万引き対策にも頭を痛めているところ、アルバイト店員による内部犯行にも苦しめられるようではたまったものではありません。
彼らの言い分
それだけの被害を出しながら、数ヶ月間、見過ごされていたのはなぜでしょうか? 高校生らは、「管理が甘く、自由に出し入れできたので、盗みやすかった」と話しているといいます。16歳や18歳の「少年」(下記少年法参照)でありながら、金目の物を盗んで換金するという悪知恵だけは十分あったようです。【少年法】
第2条
この法律で「少年」とは、20歳に満たない者をいい、「成人」とは、満20歳以上の者をいう。
だからといって、「少年だから捕まらない」わけもなく、このような窃盗事犯においては、当然、刑事事件として扱われることになりますので、逮捕されるに至ったわけです。
(準拠法例)
第40条 少年の刑事事件については、この法律で定めるものの外、一般の例(刑事訴訟法など)による。
また、「棚卸し(店卸し)~決算などの際に、商品・製品・原材料などの在庫を調査して数量を確かめること」をすれば、当然、在庫数と帳簿が合わないことになりますから、「誰かが盗んだ」ということはすぐに分かってしまいます(間違えて売ってしまったとするには大量過ぎたでしょう)。
そこまで考えが至らなかったという点が、十代ならではの浅はかさとでもいうか、社会経験や実務経験の少なさが墓穴を掘るに至った理由といえるかもしれません。
店の管理にも問題が!
とはいえ、やはりそうした窃盗を安易に許してしまった店側にも管理の問題があります。高校生たちに「管理が甘い」などと言われるようでは、大いに問題です。かつては、某タレントがバイトしていたときに店の商品を盗み出してその店が倒産したという話も伝わりました。金券類だけでなく、商品そのものの管理も重要です。店によっては、従業員による犯行を防ぐためにレジに向けた監視カメラが設置されており、不審な行動はチェックできる態勢になっていることもありますが、各店の危機管理対策費用はまちまちでしょう。監視カメラが付いていたとしても、おざなりでろくろくチェックもしていなければやはり甘く見られてしまうでしょう。日ごろ、どのように管理しているかは少し勤めれば分かるものだと思われます。