「安全は ひと手間かける 心がけ」

「安全は ひと手間かける 心がけ」Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
「安全は ひと手間かける 心がけ」Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki

【ケース3】
「あ、すみません。×○企画の○×と申しますが、お世話になります。実はそちらのお仕事をしている△○さんに、お仕事をお願いしたいと思いますので、連絡先を教えていただけませんか」
「あ、そうですか、ちょっとお待ちください。えーと、電話番号が・・・・・・・・です」
「あ、ありがとうございます。ところで、この方、どちらのほうにお住まいでしょうか」
「えーと、××町のほうだと思います」
「わかりました。じゃ、連絡してみます」
「よろしくどうぞ」

もし、この電話をかけてきた人がストーカーだったりしたらどうなるのでしょう? どんな危険な事態になるやもしれません。自分だってそんな風に気軽に自分の個人情報を知らない誰かに教えられてしまったら、いやな感じがするはずです。「だって、仕事だっていうから」といっても言い訳になりません。昨今は、あの手この手で個人情報を盗み出そうとする者がいるのです。

よかれと思ってすることでも、他人の個人情報を勝手に教えるということは問題です。万が一、事件にでもなったときに、個人情報を教えてしまったことが原因だとしたら? 責任は誰がとるのでしょうか。誰かの連絡先を問い合わせる電話があったら、電話をかけてきた相手の名前と連絡先を聞き出して、当人にそれを伝えるべきです。そうすることは当人を守ることであり、自分をも守ることになるのです。

電話をかけてきた人の名前と連絡先を伝えれば、そこから先の連絡は当人の責任になるからです。もし、携帯電話の番号しか教えてくれなければ、「念のため、会社の電話番号も」と聞いておきましょう。会社の所在地であり得ない局番だったら不審だと気づきます。確実にその会社の電話番号かどうか、インターネットの電話帳などで確認するくらいの慎重さを持つといいでしょう。

相手の社名や名前、電話番号をメモして、当人に連絡をする、という手間はかかりますが、個人情報の取り扱いが問題になっている昨今、このひと手間を惜しんではいけません。そもそも電話では、相手がそう名乗っているだけで、本当にそうかどうかはわからないのです。「オレオレ詐欺~いわゆる振り込め詐欺」の被害に遭う人のことを「なぜ? 信じられない」と思っていても、自分ももしかしたら似たようなこと「電話の相手を言われるがままに信用すること」をしているのかもしれないのです。

電話を取り次ぐ前、個人情報を漏らす前に、まずしっかりと相手の情報を得ることを忘れず、「電話一本が危険を招くこともある」と、認識しておきましょう。常々お伝えしているように、安全は手間がかかるものなのです。ひと手間かけるだけで、安全度は確実にアップするのです。「安全は ひと手間かける 心がけ」を忘れないようにしていただきたいものです。


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