《Contents》
- 帰宅経路を知らずに歩けない/夜道の安全状況は?……p.1
- 携帯電話・メールはしない/タクシー利用時のポイント/あなたの一票/関連ガイド記事……p.2
帰宅経路を知らずに歩けない!
夜道を一人で帰る夜
さらに、暗くなってからの様子や、その日の通りの状況がいつもと違う場合、何が違うか、どのように違うかなど。たとえば、車が止まっていたことがない場所に見慣れない車が止まっていたり、街灯の明かりが消えていたり、道路工事をしていたり、建築工事をしていたり、などの差異点に日ごろから注意して、警戒するようにしましょう。
自分の通る道を知らずに歩くことは、行く手に何が待っているか分からない道を歩くようなものです。凶悪な事件がどこででも起きるような昨今ですから、「自分だけは大丈夫」という根拠のない思い込みは禁物です。知っていても、分かっていても、十二分に警戒する必要性があると認識して、通りの危険度に応じて防犯ブザーを携行したり、家族に迎えに来てもらったり、タクシーを利用するなどして、自分の安全を確保することです。
夜道の安全状況は?
最寄り駅で電車を降りたり、最寄りのバス停でバスを降りてから、自宅まであとわずか。数分から15分程度の距離を一人で歩くことになる、街灯だけが頼りの道。街灯の明かりが届かない場所は真っ暗で何がひそんでいるか分からないものです。
さらに緊張を強いられるのが、知らない人の姿です。女性にとって見知らぬ男の姿は、理由もなく恐いと思うものです。中には、「同じ方向に帰る人がいると安心」という女性もいますが、同じペースで同じ方向に歩いてこられるのはどちらにとってもいいものではありません。痴漢と思われないように男性も困るといいます。
あるいは高齢者であれば、少し安心できるかもしれません。犬を連れて散歩をしている人や、防犯パトロールのボランティアの人が、目に付く色の腕章やベスト、ジャケットなどを着て複数で歩いていれば、気分的にはかなり安心です。
このような防犯活動が行われているかどうかは、地域の安全性に直結しています。もし、引越しを考えているような場合は、地元での防犯体制についても情報を得て、少しでも安全と思われる地域を選ぶようにするといいでしょう。
また、地域に「痴漢出没、注意!」「ひったくり事件多発!」「不審者に注意」などといった立て看板などがある場合は、そうした事件が発生しやすい場所だといえます。立て看板には犯罪抑止効果があるといわれますが、自分が歩く地域のそのような情報には敏感になりましょう。
ある女性は、夜の帰宅経路でひったくりに遭いましたが、そばには「ひったくりに注意」の立て看板がありました。まるで皮肉のような被害に、日ごろからもっと周囲に注意をしておくべきだったとつくづく思ったとのことです。
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