騒音被害の八割は騒音ではない!?
「音の犯罪捜査官」鈴木松美氏と防犯ガイド佐伯 |
騒音には基準というのがあります。基準に従って、たとえばオートバイのタイヤのようなものを床に置いて、ちょっと持ち上げて落として下にどれくらい響くかを調べたりします。そういう測定器がありますので、そういうところにご相談されるのが一番よろしいと思います。
しかし、アパートの騒音でもマンションの騒音でも、実際に「騒音の被害」ほどの騒音を出していないもののほうが八割くらいです。後の二割はまぁ、引っかかるかな、という程度です。本当の騒音というのはないですよ。
――えー? そうなんですか…。でも悩んでいる方がけっこういらっしゃいます。
ですから、「受認限度」というのがあるんです。結局、気になったら誰が来て説明してもダメでしょう。先日も夫婦で録音テープを持って来られて、奥さんは音は入っていないと言う。私どもで調べても入っていない。でもご主人は「どうしても入っている」とおっしゃる。「入っておりません」と伝えたのですが、帰り際にご主人は、「でも俺は入っていると思う」と。
だいたい、そういうケースです。納得はしません。まあでも、相談に来る方にいつも私は言うのですが、騒音については、お隣さんと仲良くされるのが何よりです。仲良くしないとダメなんですよ。こればっかりは。
――騒音問題というのは、近隣との関係が大切なんですね。最近の都市事情では難しい点もありますが。騒音による近隣トラブルが原因で重大事件が起きるなど、いつ何時犯罪の引き金にもなるかもしれないので注意が必要ですね。とても勉強になりました。おそらく騒音問題を抱えている人たちにも非常に参考になると思います。今日は本当に色々とためになるお話をたくさん伺わせていただいて、ありがとうございました。
※1時間ほどのインタビューでしたが、非常に中身の濃いお話を伺うことができてとても楽しかったです。情報量が膨大で、すべてを記事でお伝えできないのがもったいないくらい。読者の皆様はぜひ、先生のご著書をお読みになって下さい。役立つ情報が満載できっと楽しめますよ♪
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