防犯/詐欺を防ぐ

業者は出廷せず。尋問の状況を詳しく報告します 「架空・不当請求」裁判 Part.3(2ページ目)

東京地裁で行われた第3回の裁判。今回も業者側は誰も出廷しませんでした。今回は原告への弁護団からの尋問がありました。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

ガイドの傍聴記

弁護士からの質問に男性が一つ一つ答えていきます。

(弁護士)すでに裁判所に提出されている「乙三号証」という陳述書に間違いはありませんか?

(被告男性)「ありません」

訂正部分はありませんか?

「ありません」

平成14年頃、出会い系サイトを利用していましたか? 有料サイト、無料サイトにこだわらず利用していましたか?

「はい。利用していました。サイト数は2~3件でした」

そのサイトが有料であることは知っていましたか?

「はい。一度だけ支払ったことがあります」

その際、本名を登録しましたか? 電話番号や住所、本名などは?

「適当に登録しました」

適当に登録したのはなぜですか?

「遊び半分だったので」

本名などの個人情報は登録しなかったのですね?

「はい」

振り込んだのは?

「一度だけ、三千円程度でした。携帯番号だけ登録して振り込みました」

サイトはいつまで利用していましたか?

「平成14年までです。平成15年以降には利用していません」

業者の請求書では、平成15年5月24日にアクセスしたと記録されていますが、この日にアクセスしましたか?

「アクセスしたことはありません」

登録画面を見たことはありますか?

「ありません」

入会金が支払われていないと、6月1日と、6月22日に担当者・田中から電話したと書かれています。さらに、平成15年10月15日にこのサイトを利用したと記録があると書かれていますが。

「アクセスしたことはありません」

入会金が支払われていないのだから、アクセスしては困ると連絡がありましたか?

「ありません」

平成16年3月1日に、この業者からの書面が届きましたね。金額は259,395円となっており、最終的には裁判を起こして、詐欺罪で訴えると書いてあります。これを見てあなたは?


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