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歌舞伎町ガイド李小牧氏に防犯ガイドが直撃!Part3 歌舞伎町案内人が語る裏事情(2ページ目)

歌舞伎町の裏も表も知りつくした李小牧氏が語る街のトラブル、ヤクザ、風俗店、そして歌舞伎町の今後について。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

みかじめ料

歌舞伎町セントラルロード

やってもお金がないから、らしいですよ(笑) 高級車だからといって、ヤクザの車は狙っても金がない。たとえば高級なバッグがあったとしても中身はないらしい。やるだけ無駄だと(笑) むしろ、地方の農家とか自営業のほうがまだいいと言ってましたね。


――今は、窃盗グループの犯行はむしろどんどん地方に行ってますよね。それと、ヤクザもお金がないということは、不況の影響ということなのでしょうか? 昔はもっと羽振りがよかったじゃないですか。


歌舞伎町のことだけに関して言えば、摘発を頻繁にやるようになってきていますよね。それと“みかじめ料”が少なくなっているんでしょう。昔はヘンなお店も多かったのですが、今はちゃんとしたお店はヤクザには頼みません。店に来たらすぐ通報したりしますし。開店したときに強気で断っていますよ。

※みかじめ 〔「見ヶ〆」とも書く〕監督。取り締まり。
みかじめりょう 【みかじめ料】 暴力団が飲食店などから取る用心棒代。三省堂提供「デイリー 新語辞典」より


――あのぉ、お店を開くとすぐにヤクザがやってきて、おしぼりを入れろとか、トイレの芳香剤を高額で買えとか、って話を聞いたことがあるんですが。


いや、お店をオープンすると何組かは来るわけですよ。そこで、上手な人だと知り合いのヤクザの名前を出したりとか持っている名刺を見せて、もうこちらに頼んであるから、と言って断るわけです。そうすれば、ああそうかということでもうそれ以上は来ない。別に調べたりもしないんです。


――そんなにあっさりと引き下がるものなんですか?


最近は、彼らはしつこくしないんです。ですから、もし逃げようと思えばいくらでも逃げられる。警察も最近はやはりみかじめ料のこととか、けっこう摘発していますから。


――最近は“出会い系サイト”とか“Q2”などで、いわゆる“しろうと”が、そういったものを利用して“売春行為”ができるようになったわけですよね。つまり、“元締め”がいらなくなった。個人で営業ができるというか、かつての“くろうと”の世界に“しろうと”が自由に参入してきてしまったために、“暴力団”“ヤクザ”たちの収入源が減ったと言われています。

その上、今うかがったように“みかじめ料”の収入も減ったことによって、彼らが別のものに収入源を求めるようになったと。それがいわゆる“ピッキング”であったり、それこそ最近の“不当架空請求事件”などが急増している原因だと…。


そうですね。携帯電話やインターネットを利用することで彼らに頼まなくても自分でできてしまうわけですよ。しろうとの人たちが。


――つまり、元をたどれば“暴力団”“ヤクザ”の収入源の問題なんですよね。


そういうことでしょうね。


――あと、“ドラッグ”というのはいかがでしょうか? “売人”というのはいるんでしょうか? 渋谷に多いということは聞いていますが。



→歌舞伎町のドラッグ事情
→→ぼったくり危険時間帯/今後の歌舞伎町
→→→グルメの街、歌舞伎町



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