銀行帰りを狙われる!
これは「銀行から出てきた」「ATM(現金自動預払機)で、現金を引き出していた」など、明らかに「現金を持っている状態」であることを確かめた上だということです。とくに、「五十日(ごとおび・月のうち、五・十のつく日)」の取引の支払い日、月末の現金を引き出す予定日などは、多額の現金の出し入れがあるなど狙われやすいでしょうし、銀行やATMで現金を引き出した後は、いつであっても、要注意です。
外国人から声をかけられるという非日常的なことでまず、驚いてしまいます。さらに、「お金が落ちている」など、「お金に関すること」というのがポイントです。
お金が大切ではない、という人は少ないでしょう。誰だって、お金を落としたかも?と思えば、あわてるはずです。油断させるというか、弱点を狙って声をかけているということです。
「お金」というフレーズには、警戒することが必要です。
(ガイド記事「住所を教えたのは誰?」でも、お金の話でつい…と油断を招いています)
人に話しかけて、その人が注意をそらしたスキに悪いことをするので「注意そらし盗」というようになったのでしょう。しかし、「声をかける」ことがまず先にあり、盗みを働くので
「声かけ盗」と言った方が、ピンとくるかもしれません。
女に注意!?
彼らは2人以上、数人のグループだったりします。声をかけるのは女の場合が多いというのも注意のしどころです。男に声をかけられると身構えるでしょうが、女から声をかけられることに対しては、つい気がゆるみがちになるでしょう。(女に弱いのはこんなときも…ガイド記事「暑い夏の寒すぎる出会い」)
女であろうと、突然、声をかけられるには理由があるはずです。ただ単に道を聞かれただけなら問題はないでしょうが、このようなケースが多発していることから、「声をかけられた時点で、現金を狙われている」という、意識を持つようにするべきです。
声をかけられたら、現金の入ったバッグなどをしっかりと持ち直し、「お金が落ちている」と言われても(すでにこの時点で、おかしい。お金なんてそうそう落ちているものでも、落とすものでもないでしょう)、気を取られたりせず、すみやかにその場を立ち去るようにしましょう。わずかなお金を拾おうとして、大金を奪われていては情けない話ではありませんか。
声をかけられるのは、なにも外国人からばかりではありません。高齢の女性が、年金を引き出した帰りに、若い男に「道をきかれた」ので、親切に教えようと思っていたら、やはり突然、バッグを奪って走り去った、という「ひったくり」の被害事例もあります。
さらに、つい先日、こんな事件がありました。次ページへ
→近づく車、人に注意!!