ケース2/出会い系で出会ったカワイイ女の子は美人局(つつもたせ)

29才のサラリーマンF彦は出会い系サイトにはまっていた。夏のある週末、何度かメールでやりとりをしていた20才のS香とデートすることになった。待ち合わせの場所にいたのは想像以上にカワイイ子で、F彦は舞い上がった。タンクトップにミニスカートがまぶしいほどだ。
「彼氏はいないの?ウソでしょ?」
と言いながら、
(こんな子が彼女ならなー。でも、彼氏はいないと言うし、よし、絶対決めてみせる)
と内心、その気になっていた。

自慢の車でドライブを始めると、さらに露出したS香の太股につい視線がいってしまう。車内でS香は携帯電話のメールを続けていた。突然、
「私、どうしても行きたいところがあるの。連れて行ってくれる?」
と聞いてきた。
「ああ、いいよ。どこ?」
とF彦は気軽に返事をした。
「イイところ。ナビするから」
ニコッと微笑むS香。
「よーし、S香ちゃんのためならどこでも行くよ」
と楽しい気分でナビに従った。

S香に言われるまま、人気のない場所に入り込んだ。停めてと言われた場所は車も人の通りもなく、黒っぽいワンボックスカーが前方にあった。
「ここ?」
と聞いたが、返事はなかった。気が付くと車から、柄の悪そうな二人の男が降りて近づいて来た。突然、S香がF彦の車のキーを抜き取り、ドアを開け飛び出して男たちの後ろに走った。
「な、何だよ、いったい。S香ちゃん、キーを返してよ」
と叫んだが、S香は一人の男にそれを渡した。もう一人の男がF彦の運転席側の窓をたたいた。

「F彦さんとやら、うちのS香にとんでもないことをしてくれたようだね」
「まだ何もしてませんよ、失敬な」
「まだ?ほう、それじゃこれから何かするつもりだったのか」
「いや、そんな」
「おい、S香はまだ16才なんだぜ?何かしようって、あんたそれは淫行だよ。捕まるぜ」

「そんな。20才って言ってたし、何にもしていないんですから。もう帰りますよ。カギを返してください」

男はにやにやして続けた。
「勤務先は、△△だってな。そこの社員が淫行で捕まるってのもいいネタじゃないのか?」
「やめてくださいよ。お、お金が欲しいんですか?」

F彦は自分の声が震えていると思った。