電車内防犯カメラに効果アリ

目立つ服装で痴漢撃退!

目立つ服装で痴漢撃退!

電車内に防犯監視カメラを設置したところ、その車両では痴漢被害は発生していません。しかし、カメラ設置のない車両では、相変わらず発生しています。「痴漢はしたいが、(カメラに映って)捕まりたくはない」という、違法行為をする者の狡猾な心理が手に取るように分かります。それだけ、電車内の監視カメラは痴漢抑止に効果を発揮しているといえるでしょう。

これには、大きなヒントが隠されています。悪いことをする者は目立つことを嫌います。人目に触れたくない、顔を知られたくない、行為を見られたくない、という心理が、実は痴漢行為のターゲット、つまり被害者となる女性を選ぶ際にも働いているということです。

「目立つ人」というのは、人目を集めやすい人です。つまり、見た目、服装などが周囲の人たちに比べて目立つ人だといえるでしょう。目立っている人の周囲にいる人も同時に人目に入ります。もちろん、目立つ人が一番目立って、周りの人はあくまでも背景でしかないでしょうが、人目を集めている人のそばにいることは、あたかも自分までもが人目にさらされているようで居心地がよくないはずです。

つまり、目立つ人には近寄らないのが、悪いことをしようとしている者の心理です。たとえば、「露出度の高い、目立ちすぎる女性」は、すでに注目を集めているので、そうした人に痴漢行為をすれば、痴漢行為を見とがめられやすく、捕まる危険性が高くなります。「露出度の激しい女性が痴漢被害に遭うのではなく、むしろ地味目な服装の女性が狙われやすい」といわれていることは、痴漢の心理から考えても不思議ではありません。

服装は自己主張

特徴的な目立つ服装の人は、人目を引きます。わかりやすい例でいえば、「ゴスロリファッション(ゴシック&ロリータ)」の女性たちは非常に目立ちます。このファッションをしている女性たちからは痴漢被害の話を聞きません。むしろ、「痴漢よけになる」という発言をしている人もいます。大変に特徴的、かつ自己主張の際立った服装は、その存在で周囲を圧倒します。ほかにも、個性的な服装や持ち物で周囲の人の視線を集めてしまうという人がいます。

服装は、そもそも「自己主張」だといわれます。たとえば、キャリアウーマンが、カッチリとした男物仕立てのようなスーツを着たり、干物女と呼ばれるような女性であることを捨てているような人が、ジャージや体のラインの出ない女性的ではない楽な服装をしたり、といったようにその人の生き方まで、ある程度、判断できるようなものでしょう。また、自分らしくない服装は、着心地も悪く、似合わないと感じるものです。

性格的に目立ちたくない人は、目立たない服装をしがちです。ごくごく一般的に、「その時々の流行をほどほどに取り入れながら、露出もほどほど」という、いわば多数派の人は、「協調性が高く、強く自己主張をしない」のではないでしょうか。「制服」に関しては、個性をなくすようでいて、むしろ個性が際立つともいわれます。やはり、その人の様子、視線、など総合的な判断によって、ターゲットに選ばれているはずです。

「自己主張が強くない」ということは、自分の考えを強く押し出さないということ、つまり、痴漢被害に遭ったときに、「許せない! 警察に突き出してやる!」と、痴漢をとっ捕まえて放さない…というよりは、「どうしよう。周りの人に痴漢被害に遭っていると知られるのもイヤだし、注目されるのも困る。イヤだけど、次の駅で降りるか、我慢するしか……」と、痴漢という行為に対して騒ぎ立てるようなことはしない人だと思われます。そして、そういう人こそがターゲットになっているようです。

痴漢は、「捕まりたくない」という意識が強くありますから、「騒ぎ立てたり、自分を捕まえそうな女性」は選ばないようにしているはずなのです。個性が強い人は自己主張も強い、と痴漢は避けるようにしているでしょう。もちろん、服装だけでなく、周囲を警戒して見回す、何かあると振り返る、ボーっとせず、敏感な様子の女性は、被害に遭いにくい、ということはこれまでのリサーチから引き出された法則だといえます。



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