子供に合ったオーダーメイドの
安全対策を考えましょう
「情報の時代」とはいわれても、子供の安全についての情報は決して多くはありません。マスコミなどの情報は事件の結果を知ることはできても、「なぜそうなったのか」「どうすれば防げたか」といった部分については、十分とはいえないのです。結果を知るだけでは、学んだことにはなりません。家庭や環境、周辺事情によって、子供の危険度は違ってきます。自分の子供と似た年頃の子供に起きた事件はすべて、自分の子供にあてはめて考えてみるとよいでしょう。結果から逆算して、場所や時間、状況など、「我が子におこりうるかどうか」を検討しましょう。
また、子供の性格や体力もひとりひとり違います。「こうでなくてはならない」「こうしなさい」と考えたり教えるのではなく、「ウチの子の性格では、こうしたほうがいいかも」「この子の運動能力に合った対応策はどうすべきか」といったように、子供それぞれにオーダーメイドの安全対策をしてあげることが望ましいでしょう。
我が子とのコミュニケーションに不足はないか、しっかりと子供と向き合って親子で真剣に取り組めるか、親の危機管理能力が問われるのです。子供の安全対策は子供と親の共同作業で築き上げるもの。「こうしなさい」ではなく、「こうすることがいいんだね」と親子で理解し納得するようにしましょう。
子供の数は減少しており、社会での危険度は増しています。大切な我が子を守り抜くには、親子で団結して安全を確保しなくてはなりません。親が子供に「自分の身は自分で守る意識」を伝えることは、親にとってもそうした意識を再確認できるグッドチャンスです。積極的に前向きに取り組む姿勢が、家族の平穏を約束してくれるはずです。