これまでのハガキや、電話の請求での対応について一連の記事をご覧くださった方には、もうおなじみでどういうものかおわかりだと思います。
なにより、「ダイヤルQ2」利用代金は電話会社以外は請求しないのですから、これはまったくデタラメな請求です。もうこれだけでこんな手紙は破棄してしまってもいいくらいです。
「ダイヤルQ2サービスお断り」の手続きをしている方にとっては、この時点で「あ、これはインチキな請求書だな」とおわかりになるでしょう。もちろん、携帯電話によるものでない、ということもわかります。携帯電話利用による請求かと思われる方は「携帯電話ではダイヤルQ2は利用できない」点をよく覚えておきましょう。
しかし、読み進んでいくと、なにやら恐ろしげな文句ばかりが書かれています。
「以前」とはいったいいつなんでしょう? 年月日日時を書いていないのにいったいいつのことを言いたいのでしょう。
「延滞金が日々加算されます」元の金額も何もないのに、延滞金は発生しません。
「貴殿のご自宅又は勤務先に当社の者が直接伺い集金」
封書が自宅宛に送られてきている以上、コワイ人が来たらどうしよう、と思わせるような文面です。会社にまで来られては、このような時期、クビになったり、リストラされても困る…と心配してしまうかもしれませんが、「支払い義務のない料金を請求に来ることはおかしい」のです。
これはあくまでも脅し文句であって、実際に来るようなことはないでしょう。万が一、来たら、警察を呼べばいいのです。悪質業者を逮捕できれば多くの人が助かることになるでしょう。彼らもそんなリスクを負うわけはありませんから、まず自宅等に来るということは考えられません。
「振り込みが確認され無い場合は、悪質な確信的常習犯とみて近所、勤務先等への追跡調査を続行し」
「確認されない」が「され無い」(原文ママ)になっているところが苦笑を誘います。「悪質な確信的常習犯」たしかに、ツーショットダイヤル等の料金踏み倒しの常習犯もいるとされていますが、だからといって、何の関係もない、利用したこともない人に代わりに支払わせようなんてふざけた話です。
「追跡調査を続行し、しかるべき処置を取らせて」こちらが利用していないという事実があれば何もこわくありません。だいたい、追跡調査などするほどの金額ではありません。これもこわがらせるためだけの文言です。