それよりも先方の代表者名、住所、連絡先電話番号、担当者名等についてたずねてみましょう。このような電話を受けて、こういったことを聞いてみて相手がちゃんと答えた、というケースはないようです。もっともらしいような会社名を言う場合もあるようですし、電話番号はワン切りの番号でテープ音声でしかないようです。
また「そちらに伺います」と言っても、それはダメだといって電話で済まそうとするようです。相手の名前を聞いても答えないか、銀行の架空口座の名義を言う程度でしょう。結局、先方は自分のことを明らかにしないで、電話でちょっと恐い人のような口調で脅せば、何人かにひとりは支払ってしまう場合があるのでしょう。
電話一本で、ちょっと脅せば数万円振り込んでくれる…この不況の時代に、おそらく一度やったらやめられないくらいおいしい話でしょう。しかもかかる費用は請求の電話代だけなのです。
このように「不当な料金請求の電話」というのは悪質なものです。決して屈することなく、拒絶しましょう。電話で恐い男の人に脅されてといっても電話で殴られたりするわけでもないですし、家まで押し掛けてくることもありません。万一来たら警察を呼んで白黒をはっきりさせれば済むことです。また実際に家まで押し掛けられた、というケースは当方では聞き及んでおりません。
もちろん、間違ってもそのような電話には聞かれても自分の氏名・住所等は絶対に言ってはいけません。あちらが押さえているのは電話番号だけの可能性が高いのです。こちらから個人情報をもらすことはあってはなりません。脅えてしまって、先方の言うがままについ住所・氏名等を伝えてしまい、高額な請求書を送りつけられたという人がいるようです。
しかし、ハガキでの請求書と同様、業者の住所の記載はないようです。住所も明かさないような業者などそれだけで悪質といえるでしょう。悪いことをしているとわかっているからこそです。
金額がいくら、と先方が言うのなら「何月何日何時何分にどれだけ利用したか利用記録を出してみよ」と伝えてください。もちろん、こちらから住所氏名等は絶対に言ってはいけません。「そうするとその分もっと請求するぞ」と言うかもしれませんが、おそらく住所・氏名等は把握していないのですからこれもはったりで、請求書は送られてはこないでしょう。
もし、また連絡が来たら、相手の住所、名前、電話番号、弁護士の名前等を聞き出すこと。(おそらく答えないでしょうが)
そして、できれば、通話内容はすべて録音しておくようにしておきましょう。万一の場合、のちの証拠となるでしょう。
たしかに一度コールバックしてしまった、という記憶が自分にあったとしても、すぐに切ったのだし、利用などしていないし、不当な脅しともいえる請求なのですから、絶対にビビッてはいけません。
彼らは、電話での反応次第で相手を見きわめます。一方的に言われたことに対してビビッてしまい、「えー、でもそんなに払えません」とか「いまお金がないんです」など、おどおどとビクついた声で答えてしまうと、(よし、こいつはカモだ)と思われて、さらに声を荒げて脅してくるでしょうし、何度も何度も請求の電話をかけてくるでしょう。そうして金額もどんどん上がっていき、何十万となっていくようです。
「住所も言わない、どこの誰とも知れない相手に、使ってもいない料金を請求されて支払うようなことはしない。そのような悪質行為には決して屈しない」と強い気持ちで対応しましょう。
このような請求の電話がかかってきても、自分からは住所・氏名を伝えていないなければ、それでも請求書が送られてきた、というケースは把握しておりません。仮にきたとしても無視すればよいのです。(こいつからは金を巻き上げるのは難しいな)ということで、カモにならない、としてリストから削除されるでしょう。世間にはいくらでも脅しにビビッて、根拠も理由も支払い義務もないのにお金を支払ってくれる人がいるのですから、面倒な相手に時間や電話代をかけることもないのでしょう。
「家にまで取り立てに行くぞ」と言われて「困ります。やめてください」というのと、「ああ、どうぞお好きなように」と答えるのでは、どちらが彼らの好みでしょうか?
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