防犯/防犯関連情報

多発する車内暴力。自分の身を守る知的護身術 電車に乗るのも命がけ(3ページ目)

最近、多発している車内暴力。手加減を知らない加害者によって、尊い命を落とした被害者も。不安な今の世の中で、いつ自分が次の被害者にならないとも限りません。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

また、乗り込む際にも、車内の雰囲気を探って、いやなムードはないかなどチェックします。やはり酔って騒いでいる人はいないか、あるいは、他の車両に比べてやけに空いているときも、何かある場合が多いので気をつけます。

車内をさりげなくチェックする

乗ってからも車内の様子には注意して、異常がないか確認します。自分がされたらいやなこと、たとえば酔って身体をぐらぐらさせたり、隣の人に寄りかかったり、女性を困らせたり、うっかり何かしてしまっても謝らないなどは、他人にもしてはいけません。もちろん、泥酔状態になるほど飲み過ぎるようなことはやめましょう。判断能力、身体能力が著しく衰えるからです。「懐中ねらい」「スリ」などの被害も忘れてはいけません。

さらに、もし万が一、いちゃもんをつけられたりしたら、冷静に対応することです。もし、自分に非があるのなら、素直に謝罪すること。キレている若者なら「それでも気にくわねーんだよ」とか、言ってくることもあるでしょう。

「降りろ、テメー」などと言ってきたら、「では、駅員さんや警官を交えて話をしよう」と言ってみましょう。そして周囲の人に「すみませんが、車内でこじれていると警察に電話してください」と依頼するのです。また、携帯電話の通じない地下鉄内であれば「すみません、駅員さんか乗務員さんを呼んできてください」と頼みます。つまり、決して自分一人で対応しないようにすることです。

シミュレーションの重要性

人間は突発的な出来事には弱いものです。だからこそ、「イメージトレーニング」「シミュレーション」が大事なのです。人それぞれに性格も体格も体力も違い、対応手段もそれぞれなのですから、自分なりに「想定訓練」をしておくしかないのです。

(電車内で、誰かがいちゃもんをつけてきたら、自分ならこうして、ああして)
と、イメージしておく
こと。そして、そう考えることによって、そのような事態を自らは引き起こさないように(酔っ払い過ぎないようにしよう)とか、(電車に乗る前から注意しよう)といったように「未然に防ぐこと」つまり防犯が身につくのです。


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