防犯/防犯関連情報

それぞれの立場で考える防犯 職務質問から逃走、男が発砲(2ページ目)

路上で不審な男に職務質問した警官が、逃走する男を追走中にけん銃を奪われました。男は2発、発砲。けが人もなく取り押さえましたが、一歩間違っていたら負傷者が出た危険な事件です。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

まるで映画の中のシーンのように取っ組み合いをして、発砲。海外の犯罪都市での出来事ではないのです。こんなことが都内で発生しているという現実の恐怖を感じます。

気分を高揚させるという覚せい剤を使用して、なんらかの犯行を遂げようとしたのでしょう。いわゆるハイな気分だったのでしょうか。けん銃を奪って発砲するなど、普通の精神状態では考えられないように思われます。

ただ、無職というわりには、乗用車に乗っていたという点、覚せい剤もタダではないでしょうから、金はどこから?また、けん銃を奪ったものの、発砲するには安全装置をはずすという手順が必要ですが、この男はけん銃の取り扱いを知っていたのか?など、この男の素性について今後の調査が気になります。

一般の市民でも、このケースのように「停車している車がおかしい」ということには、注意すれば気がつくはずです。ヘンな停車状態ではないか、見慣れない地域のナンバープレートではないか、車内に不審な人物はいないかなどの点です。黒いフィルムで車内が見えないような車も危険な感じがします。できるだけ避けて歩くようにしましょう。また、「いつもそこにある車」と「見慣れない車」を見分けられるように、普段からチェックしておきましょう。

道幅一杯に停まった車の脇を通るときに、中から男が出てきて痴漢行為をされた、という女性の声もあります。そればかりか「拉致」されて暴行などの被害を受けた、というケースもあります。停車中の車には要注意です。

さらに視界に入った人物の様子がおかしい、ということにも気がつくようにしたいですね。そして極力近寄らないこと。不用意に近づいて、事件の被害者になってはたまりません。まず「自分の身は自分で守る」ことが一般市民としてなすべきことだからです。そして警察官は市民を守るべく、このケースのように日夜、防犯に務めていてくれるのです。それぞれの立場での「防犯」をしっかり考えて行動することが重要なのだと思います。
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