女性の身体を支配する女性ホルモン。月経周期に合わせてヘアケアすると効果的! |
生理中はパーマがかかりにくい?
あなたは、ご自身の月経(=生理)周期について、ご存知ですか? 一般的に月経周期は28日で女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌量が変化しているとされています。女性ホルモンと肌、頭皮とは、切っても切れない関係。今回は、月経周期に合わせた効果的なヘアケアをご紹介します。<目次>
月経周期によって変化する、女性ホルモンの分泌
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、約28日周期で分泌量が変化し、交互に優位に働きます。月経がはじまって排卵までの約14日間は、基礎体温が36.5℃以下に下がる低温期、排卵後から次の月経がはじまるまではプロゲステロンが優位に働き、基礎体温が上昇する高温期と言います。低温期は、「月経期」「月経後」、高温期は「排卵期」「月経前」、それぞれ2つ、全部で4つの期間に分けることができます。それぞれの身体の変化を挙げてみます。
月経(生理)周期と女性ホルモンの分泌周期、基礎体温の変化の関係 |
■月経期
月経期は、プロゲステロンが減少し、エストロゲンが増加していきます。この期間は、身体が冷えて血行が悪く、皮脂量も少ないため、肌や頭皮が乾燥して敏感になっています。
■月経後
月経後は、エストロゲンの分泌が増加し、ピークに達します。肌や頭皮の水分量、皮脂量のバランスが整っており、一番状態が良い時期です。
■排卵期
排卵期は、エストロゲンが急激に減り、プロゲステロンの分泌が急増します。プロゲステロンの影響を受けて皮脂量が増え、肌や頭皮がべたつきやすい時期です。
■月経前
月経前は、プロゲステロンがたくさん分泌されます。妊娠に備えて子宮内膜を厚くするため、身体に水分をためこみ、皮脂の分泌を高める働きをします。むくんだり、肌や頭皮がべたついたりし、体調面でも精神的にも不安定な時期です。
基礎体温でわかる、月経周期
月経周期は人それぞれで、異なる周期を持っています。また、体調やストレスなどによりホルモンバランスが崩れることにより、エストロゲンとプロゲステロンが交互に分泌されないこともあります。ご自身の月経周期は、基礎体温をつけることでわかります。基礎体温の動きを見て、体調の変化や肌や頭皮の状態が予測することができます。毎日毎日体温を測るのはちょっぴり面倒ですが、月経周期を知るために、1~2ヵ月、チェックしてみることをおすすめします。月経周期に合わせたヘアケア
月経周期には4つの期間があることをご説明しました。それぞれの期間に合わせた、適切なヘアケアをご紹介します。月経期は頭皮マッサージを
血行が悪い月経期は、血管の収縮・弛緩を促進するエストロゲンの量が減っていますので、血液の循環が悪くなっています。この時期は、顔ヨガや頭皮マッサージを入念に行うと良いでしょう。ツボ押しも効果的です。「気持ちいい」と感じることで、月経中のストレスも軽減されます。月経期には、頭皮の血行を促すツボ押しを |
月経後はパーマ、カラーOK
月経後は、エストロゲンが急増し、肌や頭皮の水分・皮脂のバランスが整っています。頭皮の状態が良いので、パーマ液やカラーリング液などの刺激にも耐えられるため、パーマやカラーに最適な時期と言えるでしょう。エストロゲンがピークに達する排卵前がベストです。排卵期はトリートメントを
排卵後はエストロゲンが急激に減るため、肌や頭皮の状態が不安定になってきます。この時期には、入念にトリートメントを行い、パーマやカラーで傷んだ髪をケアしてあげましょう。月経前は毛穴ケアを
月経前はプロゲステロンがたくさん分泌され、皮脂の分泌を高める働きをします。ですから、肌や頭皮はべたべたしてしまいます。この時期は、毛穴をきれいにするシャンプーを入念に行ってください。頭皮クレンジングなどを行っている、サロンにおまかせしても良いでしょう。すっきりするので、月経前の憂鬱な気分も晴れると思います。いかがでしたか? 月経周期に合わせてヘアケアすることは、たいへん効率が良く、効果的です。これを機に基礎体温をつけて、ご自身の月経周期を把握してみてはいかがでしょうか。体調管理にも役立つのではないかと思います。
女性ホルモンの働きについては、下記の記事も参考にしてください。
・記事:女性の生理とヘアケアの密接な関係!?
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