ニッケル水素充電池のもうひとつの特性とは?
前回のガイド記事ではニッケル水素充電池には自己放電という特性があり、充電直後に使用するようにしたいということを紹介した。しかし、実はニッケル水素充電池にはもうひとつ、見逃しがたい特性があるのだ。
むしろこちらの特性のほうが、デジタルカメラにとって大きく性能に影響を与えるといっていい。
さらに24%もの撮影枚数増加に成功
その特性を語るためには、もう一度耐久テストをする必要がある。もちろん、テスト方法は前回、前々回のものと同じ。
使用している電池はもちろん、充電器まで同一のものだ。
にも関わらず、今回の耐久テストでは311枚の撮影に成功した。
これはフル充電直後だった前回の2回目のテストに比べても、約24%増しという成績だ。
この違いはどこから生じたのか?
実は今回は充電の際に、充電池のリフレッシュ──放電を行ったのだ。
このリフレッシュによって、なにが変わったのか?
ニッケル水素充電池に生じていたメモリー効果を解消したのである。
充電池を使っているのであれば、この言葉──メモリー効果を一度や二度は聞いたことがあるのではないだろうか。
しかし、その実態はよくわからないというユーザーも少なくないはずだ。
そこでその正体と回避方法、そして解消方法を学んでいこう!
次は、デジカメの性能を大きく左右する『メモリー効果』を解説!
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・Page1 ニッケル水素充電池、もうひとつの特性とは?
・Page2 これがメモリー効果の正体だ!
・Page3 デジカメはメモリー効果の温床
・Page4 メモリー効果を回避&解消するには?
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