路面電車が走るポートランドの街並み |
多くの人たちがなぜポートランドに憧れるのか? その理由を知りたくて、訪ねてみることにしました。赤や緑、オレンジ色などのカラフルな路面電車が街なかを走り、のんびりしたいい感じだな──というのが街に降り立った第一印象です。日本から利用したフライトは、成田からポートランドへ唯一の直行便を就航しているノースウエスト航空。アメリカ系のエアラインらしいフレンドリーな雰囲気に包まれながらの約9時間の空の旅は、とても思い出深い快適なものでした。
── Page Index ──
【P.1】 出発前に自宅でオンライン・チェックイン
【P.2】 日本に最初に乗り入れた外資系エアライン
【P.3】 成田をハブ拠点にアジアへの路線を開拓
【P.4】 合併後も太平洋路線の重要性は変わらない
【P.5】 快適な眠りを約束するシェル型フラットシート
【P.6】 人気の和食コースをネットで事前予約
【P.7】 ポートランド空港の“エコ・プロジェクト”
【P.8】 “全米一住みたい街”の秘密を探しに
出発前に自宅でオンライン・チェックイン
まずはノースウエスト航空のWebサイトにアクセスし、予約した成田発006便の画面を呼び出します。同社が日本路線で運航する機材はボーイング747-400とエアバスA330-200で、ポートランド便はそのうちのA330-200。ビジネスクラスは全32席で、各列が「2-2-2」の配列です。どの乗客も必ず窓側か通路側を確保できるこのレイアウトは、利用者にとってとてもありがたいですね。
PC画面上で好きなシートにチェックを入れ、自宅で事前にオンライン・チェックインを済ませてから、空港へ向かいます。こうしたITを利用したサービスでも、ノースウエスト航空は業界の先駆者的な役割を果たしてきました。2000年11月には早くもオンラインでの日本語によるフライト予約・購入サービスの提供を開始。そして翌12月には、米国国内線で業界初のオンライン上でのインターネット・チェックインを導入しているのです。
一度は試したい成田空港の新しい「ワールドクラブ・ラウンジ」 |
自宅でチェックインを済ませているので、空港での手続きもきわめて簡単。専用カウンターで手荷物だけ預けて、すぐにラウンジへ向かうことができます。ビジネスクラスを利用する際には、ラウンジで過ごす時間も楽しみの一つ。成田空港ターミナル1の第1サテライトと第2サテライトに完成したノースウエスト航空の新しい「ワールドクラブ・ラウンジ」は、1席あたりのスペースがとにかく広い! ビジネスセンターもよくある個室ブースではなく、自由に使えるPCが飛行機の見える窓に面して横一列に配置され、開放的な空間が広がっています。
私もここでネットにアクセスし、搭乗までの時間を現地(ポートランド)の最新情報の収集に充てることにしました。
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