近年は、インターネットの普及が目覚しく、光ファイバーなど高速通信網も整備されてきました。日本においても高速インターネット活用のインフラは整いつつあります。それに伴い、企業もネットを活用した情報システム構築を盛んに行っています。このような中、インターネットに強いエンジニアが求められています。今回は、このような背景の中、注目されている、インターネット系の資格である、ドットコムマスター(.Comマスター)についてご紹介します。

ドットコムマスターとは

ドットコムマスターとは、2001年にNTTコミュニケーションズが開始した、インターネットやパソコンに関する技術検定です。検定試験は、年に2回、全国の主要都市で実施されます。また、「★」(シングルスター)、「★★」(ダブルスター)、「★★★」(トリプルスター)の3段階のグレードがあり、目的やスキルに応じて選択することができます。尚、検定試験に合格すると、グレードと受験年を組み合わせた形で認定されます。例えば2005年にダブルスターに合格すると、「.com Master ★★ 2005」となります。
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ネット世界で注目される、ドットコムマスター

知識体系

同検定では、図1に示すように、「提供に関する知識」と「活用に関する知識」が必要になります。前者は、インターネット上のコンテンツやサービスが、どのような技術や方法により提供されているかという技術的な知識です。後者は、そのサービスやコンテンツをどのように活用すればビジネスが向上するかという、活用に関する知識です。インターネット技術は日々進歩しています。まずは、コンテンツやサービス提供の技術的なことを理解することが必要です。その意味で、「提供に関する技術」は、インターネット利活用のためのインフラ(基礎技術)となります。また、「活用に関する技術」は、ネット上のサービスを等を活用する時に必要な、「技術」、「運用」、「サービス」に関する知識で構成されています。

認定グレードと領域

本検定のグレードとそれに対応する人材イメージは、次の通りです。

(1) .com Master ★(ドットコムマスター シングルスター)
パソコン等を使って、自分でインターネット接続環境等を作ることができ、その環境を利用してネットにアクセスし必要な情報やサービスを活用することができる人材。また、このような知識や技術を使って、サービス利用を第3者に指導できること。例えていうと、自らパソコンとインターネット接続環境を持ち、ネットショップでの買物やオークションに参加することができ、かつ初心者の友人にこれらの方法を教えてあげることができる人。
シングルスターで必要な知識・技術をまとめると、次のようになります。

・情報の受信ができ、他の利用者を指導できる。
・パソコンの設定ができる。
・インターネットに接続して、メールやブラウザの設定ができる。
・Web系アプリケーションの使い方や、設定方法をアドバイスできる。
・ITに関する基礎的な知識を有し、用語等の理解ができる。

(2) .com Master ★★(ドットコムマスター ダブルスター)
自分でWebサーバーなどを管理し、他の利用者に簡単なサービスを継続的に提供できる知識や技術を持つ人材。例えていうと、Web系ソフトウェア会社において、Web会員システムを構築し、そのシステムを安定的に運用できる知識と技術を持つ人。或いは、自分でホームページを作り、有益な情報を常に発信できる人。
ダブルスターで必要な知識・技術をまとめると、次のようになります。

・自ら情報発信ができ、他の利用者を指導できる。
・ホームページの作成ができる。
・コンテンツ開発の基礎を理解している。
・メール、WWW、DNS等のサーバー構築ができる。
・セキュリティに関する知識がある。
・ルータの設定ができる。

(3) .com Master ★★★(ドットコムマスター トリプルスター)
インターネットを利活用する企業等で、ネットワークの運用管理を行い安定的にネットワークを活用できる環境を管理できる知識と技術を持つ人材。例えば、従業員200人程度の企業において、社内ネットワークやインターネットが利用できる環境を作り、かつ安定運用管理ができる人。
トリプルスターで必要な知識・技術をまとめると、次のようになります。

・ネットワークサービス、ネットワークシステム、セキュリティに関する基礎的な知識を有し、運用管理手順に従った業務ができる。
・OSに付属のツール類を使って障害分析、性能分析ができ、また代表的な市販のツール等を使って障害監視とトラブルシューティングによる1次切り分けができる。
・通信機器、アプリケーション、OSなどのログから障害原因の分析、推定ができる。
・通信サービスの特徴を理解し、目的に応じたサービスの選択と組み合わせができる。
・ネットワークやシステムの基礎を理解し、その目的と規模に応じた設計ができる。
スキルは、ドットコムマスターサイトから引用